仕事関係の通話で最も重要性の高い情報に集中するのが少し容易になりそうだ。Googleは米国時間2月19日、「Google Meet」に2つの新機能を導入するからだ。1つは聞き逃した情報に追いつくのに役立ち、もう1つは会議の後にすべきことを計画するのに役立つ。
キャプション履歴の拡大
1つ目は、「自動字幕起こし」の使い方における重要な変更だ。Googleによると、今は字幕がリアルタイムに表示されるが、「現在の会話への関連性がなくなる」と消える。今回の変更により、過去30分間の字幕をスクロールバックして読み返せるようになるという。「Jump to the bottom」(いちばん下にジャンプする)ボタンを押すと、現在進行中の会話に戻れる。この機能が特に役立つのは、会議に遅れて会話に追いつきたい場合や、会議中の過去の会話について詳しい内容を参照したい場合などだ。
人工知能(AI)生成の「Next Steps」
もう1つの新機能は「Next Steps」(次のステップ)で、2024年秋にリリースされた「Geminiでメモを作成する」機能を拡充したものだ。Googleの説明によると、通話終了後に「Gemini」が会議のメモを分析し、実行可能な次のステップを自動で特定し、新しいセクションにまとめてくれるという。その仕事を特定の人物に割り当てたい場合は、そのステップを見返して編集できる。

提供:Google
Googleは19日から両機能の提供を順次開始する。字幕の履歴は約2週間以内に全ユーザーに提供されるはずだが、Next Stepsは「通常よりもかなり遅いペースで導入される」予定だ。Googleによると、性能と質に目を注ぐため、この機能が全ユーザーに提供されるまでに2週間以上かかる可能性があるという。
字幕の履歴は、すべての「Google Workspace」ユーザーと、Googleの個人アカウントを持っているユーザーに提供される。Next Stepsを利用できるのは、Google Workspaceの「Business Standard」「Business Plus」「Enterprise Standard」「Enterprise Standard Plus」ユーザーならびに「Gemini Education Premium」アドオンのユーザーだ。

提供:ZDNET
この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。