Microsoftは米国時間2月28日、「macOS」向けにAIアシスタント「Copilot」アプリの提供を開始した。米国・カナダ・英国の「Mac App Store」で公開されている。
同アプリは、特定の条件を満たしていれば、誰でも無料で利用できる。ただし、利用するためには「M1」以降のApple製チップを搭載したMacが必要であり、Intel製チップを搭載した製品は対象外となる。
「Windows」「iOS」「iPadOS」「Android」向けアプリと同様に機能する。ユーザーは、プロンプトに従ってテキストまたは音声で質問や要望を入力すると応答が返ってくる。また、テキストや画像などの生成を指示することも可能である。
Mac App Storeの説明によると、Copilotは次のタスクに対応可能となっている。
- 簡単な会話に基づいて、複雑な質問に対する分かりやすい回答を提示
- 回答を素早く要約
- 複数の言語にわたる翻訳・校正
- メールやカバーレターの作成と下書き
- ストーリーや脚本の作成
- テキストの指示から高品質な画像を作成し、抽象的なデザインから写真のような画像まで生成
画像生成機能によって次の作業を支援できる。
- 新しいロゴやブランドモチーフの作成
- 写真の編集や背景の削除
- 書籍用のイラスト作成
- ソーシャルメディアからコンテンツのキュレーション
- 映画やビデオプロジェクト用の絵コンテの作成
- ポートフォリオの作成・更新
MacでCopilotを起動するには、専用のキーボードショートカットを設定できる。また、サインインするたびに自動的に起動するように設定することも可能だ。さらに、Copilotの全ユーザー向けに新たに追加されたオプションにより、アカウントを作成したりサインインしたりすることなくAIを利用できるようになった。
Macユーザーは、「Think Deeper」と「Copilot Voice」の機能を制限なく使用できる。Think Deeperは全てのCopilotユーザー向けに提供されており、質問をより深く分析し、詳細な回答を生成する機能である。Copilot Voiceは、AIとの自然な対話を実現する機能だ。さらに、性別、音程、アクセントがそれぞれ異なる4種類の音声(Canyon、Meadow、Grove、Wave)から好みのものを選択できる。

提供:ZDNET
この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。