大阪府が電子公印を導入、処分通知などのデジタル化を開始

NO BUDGET

2025-03-10 14:55

 大阪府は、行政の処分通知などを電子化するサービス「GMOサイン電子公印」を導入し、1月に特殊車両通行許可証の電子交付を開始した。この仕組みを提供するGMOインターネットグループが発表した。

 処分通知とは、行政機関が発行する法令等に基づく通知文書のこと。これまで紙文書で交付されていた処分通知を電子化することで、印刷や郵送にかかっていた時間とコストを削減し、より迅速な交付が可能となる。これにより、庁内の業務効率化やコスト削減に加え、府民の利便性向上といった行政サービス向上の効果が期待されている。

 サービスの利用者は、従来の紙文書の代わりに電子署名付き電子文書(PDF)を選択できる。1月に試行的に開始された特殊車両通行許可証の電子交付は、4月以降に対象事業者が順次拡大される見込みだという。

「GMOサイン」シリーズの特徴
「GMOサイン」シリーズの特徴

 「GMOサイン」シリーズは、情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)の国際規格「ISO/IEC 27001」や、クラウドサービスセキュリティ「ISO/IEC 27017」を取得している。米国公認会計士協会(AICPA)によるサイバーセキュリティフレームワークの国際認証「SOC2 type2」の取得や、日本政府が定めるセキュリティ基準「ISMAP」にも登録。国内外の外部機関から安全性の高さが評価されているという。

 大阪府は今回の導入について、東大阪市など複数の自治体での導入実績に加え、デジタル庁が提唱するガイドラインに準拠している点を評価した。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「100人100通りの働き方」を目指すサイボウズが、従業員選択制のもとでMacを導入する真の価値

  2. セキュリティ

    「脱VPN」で実現するゼロトラストセキュリティ!VPNの課題を解消し、安全なリモートアクセスを確立

  3. セキュリティ

    最新調査が示すセキュリティ対策の「盲点」とは?|ゼロトラスト、生成AI、サプライチェーンリスクの実態

  4. セキュリティ

    警察把握分だけで年間4000件発生、IPA10大脅威の常連「標的型攻撃」を正しく知る用語集

  5. セキュリティ

    ソフトバンクロボティクスが、グローバル規模で安全かつ効率的にiPhoneのBYODを実現できた理由

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]