サーバーワークスは3月11日、ITエンジニアのAI活用に関する調査結果を発表した。この調査結果は、企業に勤める20歳以上のITエンジニア248人を対象に実施した「ITエンジニアの働き方に関する2024年振り返りおよび2025年予測の調査結果」から、AIに関する調査を抜粋したものになる。
調査によると、2024年に業務で「AIを積極的に活用した」と回答したのは27.4%、「試験的に活用したが、定常的ではなかった」が29.0%、「活用しなかった」は43.5%で最多だった。
AIを積極的に活用した層のうち、最も多い勤務体系は「自由出勤制(リモートとオフィス勤務を自由に選べる)」(45.6%)だった。一方、活用しなかった層で最も多い勤務体系は「完全オフィス勤務(毎日オフィスに出勤)」(43.5%)となり、AIを積極的に活用した層が所属する会社は、勤務体系の自由度が高いことが明らかになった。

勤務体系(提供:サーバーワークス)
また、年収別の割合を見ると、「非公開または回答したくない」を除き、AIを積極的に活用した層は600万円以上が50%以上であるのに対し、活用しなかった、または試験的に活用したが定常的ではなかった層は600万円未満が60%以上だった。
2024年に年収が上がったかどうかを尋ねると、AIを積極的に活用した層は、66.2%が「上がった」と回答。しかし、活用しなかった層は、「上がった」との回答はわずか33.3%で、「変わらなかった」との回答が60.2%だった。

年収別に見たAI活用の割合(提供:サーバーワークス)
さらに、AIを積極的に活用した層は、63.3%が「2024年に副業を開始した」または「2024年以前から副業をしており、2024年も継続した」と回答しており、既に副業を実施している。一方、活用しなかった層は54.6%が「副業に興味がなかった」、22.2%が「副業に興味はあったが開始しなかった」と回答しており、副業を実施しているのは4.6%にとどまった。

副業について(提供:サーバーワークス)
「2025年にAIを業務で活用する頻度が増えると思うか」という問いでは、AIを積極的に活用した層の73.5%が「増える」と回答。これに対して、活用しなかった層では「変わらない」が41.7%と最多で、「増える」と回答したのは17.6%だった。同社は、実際にAIを活用したITエンジニアほど、AIの将来性を意識していると説明している。

今後のAI活用について(提供:サーバーワークス)