Googleは米国時間3月13日、「Gemini with Personalization」を発表した。これにより、生成AI「Gemini」がユーザーの検索履歴を参照し、それに基づいて応答できるようになる。試験的なオプトイン方式の機能となる。「Google Photos」と「YouTube」にも今後対応する予定。
Gemini with Personalizationは、「Gemini 2.0 Flash Thinking(experimental)」モデルを活用する。ユーザーは手動で機能を有効にし、自分の検索履歴と接続する必要がある。具体的には、Geminiアプリのドロップダウンメニューから「Personalization(experimental)」モデルを選択する。
機能が有効になると、Geminiは応答を生成する前に検索履歴を分析し、回答にコンテキストを追加できるかどうかを判断する。検索履歴は、AIモデルが応答を強化できると判断した場合にのみ使用される。これは試験段階の機能になるため、Googleはユーザーからのフィードバックを引き続き収集するという。
当然ながら、AIモデルが検索履歴を調べることはプライバシーの懸念を引き起こすだろう。これらの懸念に対処するために、Googleはユーザーが自分で設定を管理でき、いつでも簡単にGeminiを検索履歴から切り離せることを強調している。
さらに、この試験機能を使用する際には、Geminiが検索履歴との接続を簡単に解除できるリンク付きのバナーが表示される。検索履歴にアクセスしているため、通常どおり履歴を編集することも可能であり、別の方法で管理することもできる。

提供:Google
同社はまた、Geminiを検索履歴にリンクする前に明確な通知を行い、アプリや検索履歴に接続する前に許可を求めるポップアップメッセージを表示すると述べている。Geminiは、過去のチャットや検索履歴から回答を生成したかどうかなど、応答に使用したデータソースの概要も示す。

提供:Google
Gemini with Personalizationは、13日からウェブ上でGeminiおよび「Gemini Advanced」の利用者向けに試験提供される。モバイル向けには段階的に展開される予定となっている。この機能は、18歳未満のユーザー、「Google Workspace/Education」では利用できない。

提供:Google
この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。