NEC、「Oracle Database」の「AI Vector Search」を採用--サポート業務を生成AIで効率化

藤本和彦 (編集部)

2025-03-24 12:42

 NECは3月24日、サポート業務の効率化を目的に「Oracle Database」のベクトル検索機能「AI Vector Search」を採用すると発表した。実証では、問い合わせ対応時間の20%以上の短縮を見込んでおり、2025年9月にサポート業務システムでの本稼働を予定している。

 NECは、Oracle製品のサポート業務を行う専門組織「NECオラクル・レスポンス・センター」(NEORC)を運営している。顧客からの新規問い合わせの多くは、過去の問い合わせと類似しているものの、膨大なデータの中から類似の問い合わせを見つけるには時間がかかるという課題があった。

 そこで、「Oracle Database 23ai」の新機能であるAI Vector Searchを利用し、検索拡張生成(RAG)を用いた生成AIをサポート業務に適用する実証実験を行った。その結果、生成AIによる回答案の作成では、引用元の問い合わせが特定できるため、調査時間を短縮できた。

 また、生成AIが作成した回答をたたき台として使用することで、調査を含む問い合わせ対応時間を20%以上短縮できる見込みがあることが分かった。この結果を受け、NECは、NEORCのサポート業務システムでAI Vector Searchの正式採用を決めた。

提供:NEC
提供:NEC

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]