ツルハドラッグとBIPROGYは、3月27日に開業した北海道最大の旗艦店舗「カレスサッポロ ダ・ヴィンチモール」内の「ツルハドラッグ 北6条店」において、BIPROGYが提供する電子棚札の実証実験を開始したと発表した。
背景には、小売業界における深刻な労働力不足、店舗の省人化、労働生産性向上の必要性が挙げられる。特に、紙製のPOPやプライスカードの作成・交換作業は、店舗スタッフにとって大きな負担となっていた。今回の実証実験では、電子棚札の導入により、これらの業務負担を軽減し、店舗業務の効率化を目指す。

電子棚札の展示例
ツルハドラッグは2024年6月から、BIPROGYが提供する小売業向け基幹システム「Core Center For Retail」(CCR)を導入している。同システムは、1980年代から30年以上にわたって蓄積された小売業向けシステム構築のノウハウを結集しているという。電子棚札とCCRとの標準インターフェース連携により、販促企画の反映やマスターデータとの迅速な連携が可能となり、素早いシステム実装が実現した。今回導入された電子棚札は、高い視認性とデザイン性を兼ね備えている。
実証実験では、プライスカードの作成・交換作業の削減など、店舗業務の効率化を目指す。継続的な効果測定も行い、ツルハドラッグでの電子棚札の多店舗展開を検討する。