マイクロソフト、「Windows 11」のブルースクリーン表示を見直し--Insider向けビルドで

Lance Whitney (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2025-04-01 08:28

 「Windows」でブルースクリーン(BSOD)エラーが表示されることは決して良いことではない。しかし、Microsoftは少なくとも、その画面の見栄えを良くしようと努力している。

 現在、「Windows 11」のInsider向けに展開されている変更では、BSODエラー画面がよりシンプルで洗練されたものになる。これまでと同じ技術情報が表示されるが、デザインが一新されている。

 同社は、最新のWindows 11 Insiderビルドに関する発表で次のように述べる。「われわれは、予期せぬ再起動のための新しい、よりシンプルなUIをプレビューしている。これは、Windows 11のデザイン原則に沿っており、ユーザーが迅速に作業に戻れるようにすることを目指している」

 BSODエラーは、致命的なシステムエラーやクラッシュによって発生し、多くの場合、ハードウェアやドライバーの競合が原因だ。Windowsはこのエラーから復旧できないため、コンピューターは再起動して問題を修復する。典型的なBSODエラーでは、PCに問題が発生したことが通知され、競合の原因を特定したり、問題のトラブルシューティング方法を示す二次元コードが提示されたりする。Windowsの不機嫌な顔も表示される。

 新しいデザインでは、従来の青色の画面や不機嫌顔、二次元コードが廃止されている。Windows Latestの分析によると、新しい画面はWindowsの更新時に見られる黒を基調とした色になっている。Windows Insiderがプレビューしている画面は緑色だ。最終的にどの色が採用されるのか、注目したい。

 Microsoftはこのところ、さまざまな画面をよりシンプルで統一感のある外観にする作業に力を入れている。同社はサインイン画面も「Fluent Design System」に基づいて全面的に見直し、より合理化され統一感のある外観にしている。

 デザイン変更のほとんどは、Beta、Dev、Canaryチャネルで「Windows 11 24H2」を使用しているWindows Insiderに展開されている。Microsoftは、これらの変更がWindows 11の製品版にいつ適用されるかを明らかにしていない。一部は数カ月かけて徐々に展開される可能性があるが、2025年後半に「Windows 11 25H2」を正式リリースするまで適用されない可能性もある。

提供:Elyse Betters Picaro / ZDNET
提供:Elyse Betters Picaro / ZDNET

この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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