Netskopeは4月9日、Netskope One統合データセキュリティサービスの最新コンポーネントとして、「Netskope One DLP On Demand」の提供を開始すると発表した。同サービスは、現在一部ユーザーへの限定リリースとして提供しており、2025年下半期にはセキュリティサービスエッジ(SSE)のサブスクリプションパッケージの一部、またはオプション機能として正式にリリースする予定だとしている。
Netskope One DLP On Demandは、Netskopeテクノロジーアライアンスパートナー向けの新しいデータ保護の統合や、顧客のためのオンプレミス環境のサポート、Netskopeのデータセキュリティ機能をさらに統一するための大幅な機能強化を可能にする。また、「DLP API」の提供により、Netskopeのデータセキュリティポスチャー管理(DSPM)にNetskope One DLPの特許取得済みの全機能が組み込まれた。
Netskopeの統合型データセキュリティは、パブリッククラウドやウェブ、AIなど多様化するシステムと利用シナリオの全体で組織がデータの安全を確保できるように支援する。Netskope Oneデータセキュリティは、組織のセキュリティスタックを統合し、DSPMとデータ損失防止(DLP)を単一のプラットフォームに一元化することで、一貫性のあるデータディスカバリーや分類、ガバナンスを実現できるとしている。
また、DLP APIの提供により、3000以上のデータ分類器へのアクセスを顧客に提供するとともに、「独自の分類器を訓練する」機能など、特許を取得した機械学習(ML)機能を単一のプラットフォーム上に一貫的に統合する。
Netskope One DLP On Demandは、以下の機能を含むNetskope One DLPクラウドサービスの全ての機能を段階的に提供する。
- 3000以上のデータ識別子と分類
- 2100以上のファイルの種類に対応
- グローバルなデータ保護規制に対応した40以上のコンプライアンステンプレート
- 26以上のML分類器
- 光学文字認識(OCR)、ファイルのフィンガープリンティング、正確なデータ照合などを含む、特許取得済みの業界最高クラスの機能
Netskope 最高製品責任者のJohn Martin(ジョン・マーティン)氏は、「当社はこれまでDLP分野でのイノベーションを通じてベストプラクティスの基準を確立してきた。そうした中で、お客さまがデータ保護機能をデータセキュリティスタック全体と全てのユースケースに拡張できるようにすることが優先課題となったことは、自然な流れだった。お客さまは自社データの60%が既にクラウド環境に存在していることを認識し、そのためにNetskope製品を選択している。当社は、残り40%のデータに対しても、同様の堅牢(けんろう)なデータセキュリティ保護機能を完全に統合された形で提供したい。組織はデータの場所や利用方法、保存状態にかかわらず、全てのデータが安全であることを確信できる必要がある。さらに、統合による運用効率の向上というメリットも一貫して享受できなければならない。これこそが、私たちがNetskope One DLP On Demandを立ち上げた理由だ」と述べている。