Canva、「Visual Suite 2.0」を発表--6つのAI機能で大幅強化

Sabrina Ortiz (ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2025-04-11 12:45

 2012年創業のCanvaは、月間アクティブユーザー数が2億3000万人を超える、広く利用されるビジュアルコミュニケーションプラットフォームを提供する。同社は米国時間4月10日、年次カンファレンス「Canva Create」で、これまでで最大規模となる製品発表を行った。

 Canvaが新たに発表した「Visual Suite 2.0」では、プラットフォームのほぼ全域が刷新されており、人工知能(AI)が導入されている。これにより、ワークフローの高速化だけでなく、新たなAIデザインアシスタント「Canva AI」などの新機能を提供する。

 Canvaの共同創業者で最高経営責任者(CEO)のMelanie Perkins氏は、「職場に欠かせないツールの刷新から、自分専属のデザイナーがいるかのような創造方法に至るまで、誰もがこれまで以上に簡単にアイデアを形にできるよう支援することを、とても楽しみにしている」と述べた。

 以下に、発表された主な新機能を紹介する。

Canva AI

提供:Canva
提供:Canva

 招待状やチラシ、「PowerPoint」プレゼンテーションなど、ゼロから新しいクリエーティブプロジェクトを始めるのは骨が折れる作業だ。Canva AIによって、ユーザーはAIを活用したクリエーティブパートナーとチャットし、自身のビジョンを具体化できるようになった。同社の投稿によると、テキストやスライドの生成、デザインのサイズ変更といった調整が可能で、テキストだけでなく音声でもやりとりできる。

Canva Code

 ビジュアルプロジェクトにアニメーションやインタラクティブな要素を追加するには、複雑なバックエンドコーディングが必要となることが多い。しかし、「Canva Code」を使えば、ユーザーは対話型のテキストプロンプトを用いるだけで、同様の結果を得ることが可能になる。つまり、コーディングの知識がなくても、電卓やフラッシュカードといったインタラクティブなデザイン要素をプロジェクトに実装できるようになった。

Magic Charts

提供:Canva
提供:Canva

 データを視覚的に魅力ある形で表示するのは、時に難しい作業である。そこで「Magic Charts」は、AIを活用し、スクロール可能なレポートやインフォグラフィックなど、ダイナミックかつブランドイメージに合致したビジュアルの作成を可能にする。同機能は、データとデザインの間のギャップを埋めるものだと、Canvaは位置付けている。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]