オプテージは4月14日、GPUクラウドプロバイダーである米GMI Cloudと日本リージョンの開設に向け、戦略的パートナーシップに合意したと発表した。NVIDIA製の「NVIDIA HGX B200」チップ搭載のGPUサーバーで、仮想化技術を検証する。

仮想化技術分野で、高効率にマルチテナントを実現する独自技術「GPU Cluster Engine」
生成AIは、画像生成や自然言語処理、データ分析など、多岐にわたる分野で利活用が進み、生成AIの利用に必要となるGPUサーバーの効率的な稼働が求められている。GMI Cloudは、仮想化技術分野で、高効率にマルチテナントを実現する独自技術「GPU Cluster Engine」を持つことが強み。今回のパートナーシップの合意により、オプテージは日本企業におけるAI導入の加速とAI革新を目指すとしている。
GPU Cluster Engineは、GPUサーバーの効率的な稼働や安全なAIワークロード管理などにより、AIアプリケーションで処理する機密データをサイバー攻撃からセキュアに保護することが可能。GMI Cloudの「GPUクラウドサービス」では、物理サーバー複数台をベアメタルで提供するだけでなく、GPU1基単位・1時間単位での提供ができ、ユーザー管理画面から即時予約や日時を指定した将来予約にも対応する。
GMI Cloudの日本リージョン開設に向け、関西エリアにおいてオプテージの設備を活用し、NVIDIA HGX B200チップを搭載したGPUサーバー上にGPU Cluster Engineを実装、基盤構築と運用に関する検証を行うとのこと。検証完了後はGPUクラウドサービスの有償トライアルを予定する。
オプテージでは、ネットワークサービス、データセンター、ITソリューション、ビジネスコンサルティングの専門知識を活用し、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援している。特にデータセンター分野においては、都市型コネクティビティーデータセンターや、GPUサーバーの設置に適した郊外型AIデータセンターの開設を決定済みだ。