上新電機、日立製作所(日立)、東武鉄道は4月17日、生体認証サービス「SAKULaLa」を、家電量販店「Joshin」に導入すると発表した。限定商品の重複購入といった商品購入時の不正防止などに活用する。4月24日に、「ジョーシン日本橋店」「スーパーキッズランド本店」(いずれも大阪市)に導入する。

「SAKULaLa」の利用方法
SAKULaLaは、東武鉄道と日立が提供する生体認証サービス。デジタル空間上に保存されている個人の属性情報に、生体認証を活用してアクセスできることが特徴で、業種を横断して、決済、ポイント付与、本人確認などのサービスに使える。
Joshinでは、ジョーシンカード会員登録とSAKULaLaの登録を実施した上で、対象店舗のレジで連携を実施。一度連携すると、その後は対象店舗の有人レジ、セルフレジのどちらでも会員カードの提示や、ジョーシンアプリのバーコードを提示する必要はなく、専用端末に指をかざすだけで、ジョーシンポイントの獲得、利用ができるようになる。
上新電機では、RFIDタグを活用した商品の自動読み取りが可能なセルフレジの導入や、ジョーシンアプリ会員向けの電子レシートサービスといったデジタル技術を活用したサービスを展開しているが、スマートフォンの操作が苦手であるなどデジタル技術に不慣れなユーザーの利用が難しいといった課題があったとのこと。加えて、数量が限定された商品を一部のユーザーが不正に重複して購入するといったことも起きてきたという。
今回、これらの課題解決に向け、生体情報の安全性、指静脈認証の精度の高さ、東武グループでの導入ノウハウなどの運用実績からSAKULaLaの採用を決定した。今後は、全店舗への導入を順次進めていくほか、「Joshin webショップ」での購入時の本人確認の強化なども図る。