塩野義製薬は、調達と購買の業務プラットフォーム「Coupa」に、AI型デジタルアダプションプラットフォーム(DAP)「テックタッチ」を採用した。システムの早期定着と運用負荷の軽減を目的とする。4月18日にテックタッチが発表した。
テックタッチは、ノーコードでシステム画面上に操作ガイドやナビゲーションを簡単に作成・表示が可能だ。システム担当者の負担を軽減しつつ、ユーザーのスムーズなシステム利用を促進し、企業のIT活用を支援する。塩野義製薬ではCoupaの導入と同時にテックタッチを採用。システム稼働開始時におけるユーザー部門とシステム管理部門の業務負荷を大幅に低減できたという。
塩野義製薬は、全社的にデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進しており、その一環として、バリューチェーン全体のスピードと生産性向上を目指し、調達業務の効率化に着目している。そこで調達プロセス全体をデジタル化し一元管理するシステムであるCoupaの導入を進めていた。
しかし、Coupaの導入に当たり、ユーザートレーニングのコスト、システム操作に関する問い合わせ対応の増加、ユーザー自身の操作負荷といった、システムの定着と運用面での課題が懸念されていた。そこで、これらの課題解決策としてDAPの導入を検討した結果、テックタッチが採用された。
採用の決め手となったのは、システムを改修せずノーコードで画面上のユーザーインタフェース(UI)を改善できる点、操作ガイドの作成が容易である点、そしてテックタッチの手厚いサポート体制であったという。
塩野義製薬では、テックタッチについて、ソフトウェア自体の扱いやすさとサポート体制が充実していることの両面から導入が容易だったと評価した。またCoupaの有効活用において、欠かせない役割を果たしているとコメントしている。
今後はテックタッチのさらなる活用を通じて、調達コストの低減および調達業務の効率化を図っていく方針だ。