Instagramでは、16歳未満のティーンであっても、自分のプロフィールに嘘の誕生日を登録して年齢制限を回避できた。だが、このような方法でシステムをだませる日々はまもなく終わるかもしれない。
Instagramはブログ投稿で、米国時間4月21日より、年齢を偽っているユーザーを人工知能(AI)を使って見つけ出し、そのユーザーのアカウントを機能が制限されたティーンアカウントに自動で移行すると発表した。ティーンアカウントは、2024年秋から導入された機能だ。
AIによる年齢検出の仕組み
Instagramの親会社であるMeta Platformsは、いくつかの例を紹介した。同社はまず、対象のアカウントがどのようなプロフィールとやりとりし、どのようなコンテンツを閲覧しているのかを監視する。同年代のユーザーは、似たようなコンテンツを楽しんだり近い年齢のユーザーとやりとりしたりするのが普通だ。そのため、ティーンとして登録されていないアカウントが複数のティーンアカウントと頻繁にやりとりしている場合、Metaはそのアカウントにフラグを立てる可能性がある。
次に、Metaは同社の言う「年齢を示唆する強力なシグナル」を調査する。例えば、「大好きな友人へ。15歳の誕生日おめでとう!」のようなバースデーメッセージが別のユーザーから投稿されているかといったことだ。
同社はしばらく前から年齢の判定にAIを利用しているが、今回はその情報の活用方法が新しくなった。
今後は、フラグを立てたアカウントについて内部メモを残し、さらに詳しく調査するという。
ティーンのアカウントであることが判明した場合の対応
本当はティーンであることを隠しているアカウントを見つけると、Metaはそのアカウントに他のティーンアカウントと同様の制限を適用する。具体的には、そのアカウントはデフォルトで非公開になり、フォローしていない人からのメッセージを受け取れなくなるほか、閲覧できるコンテンツも制限される。
ただし、Instagramは判定に誤りが起こる可能性も認識しており、ユーザーは自分のアカウントが誤ってティーンアカウントに分類された場合、自分の登録年齢が偽りではないことを証明して普通のアカウントに戻すことができる。
また、Instagramは同日からティーンアカウントの保護者にメッセージを送信し、オンラインで正しい年齢を登録することの重要性を話し合う方法や、子どもがオンラインで常に自分の年齢を正しく伝えているか確認する方法について情報を提供するという。

提供:Meta
この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。