Microsoftは米国時間4月23日、「Microsoft 365」の体験を強化するため、アドオンとともに「Microsoft 365 Copilot Wave 2 Spring」のリリースを開始した。アドオンの中には、すでに発表された機能もあればまったく新しい機能もある。
新機能
多くの機能は、働くプロフェッショナルの生産性向上に役立つ人工知能(AI)エージェントに重点を置いている。OpenAIの現行モデルを利用してより高度な調査やデータ分析ができるエージェントの「Researcher」と「Analyst」は、「Frontier」プログラムを通じて23日から新しい「Agent Store」で提供が始まっている。
プレスリリースによると、新しいAgent StoreはAIエージェントのハブとして機能し、そこには自社のエージェントのほか、「Jira」「Miro」「monday.com」といったパートナーのエージェントが含まれる。
Microsoftは、「Skill Discovery」エージェントもリリースした。このエージェントは、「People Skills」データレイヤーを利用して、リーダーがスキルに基づくチームを結成するのを支援し、求めている能力に基づいて従業員がお互いを見つけるのに役立つ。
新しい「Create」機能は、ユーザーがOpenAIのAIモデル「GPT-4o」にアクセスして、企業が承認したブランドガイドラインに沿ったAI画像を生成できる。実用的な用途としては、ブランド画像の修整、「PowerPoint」やソーシャルアセット用の画像作成などがある。
「Copilot Notebooks」機能は、スプレッドシートや「Word」文書、PowerPointのプレゼンテーション、会議のメモなど、ワークフローのさまざまな側面をノートブックに追加できる。追加した後は、対話形式のチャットインターフェースであるCopilotを使ってその作業を検索できる。MicrosoftはCopilot Notebooksを「コラボレーションパートナー」と説明している。Googleの「NotebookLM」に似た機能だ。

提供:Microsoft
Microsoftは、IT管理者によるAIエージェントの管理および統制に役立つ新機能を「Copilot Control System」に追加した。プレスリリースによると、例えば、「Microsoft Purview」を活用した「AI用データセキュリティ態勢管理」(DSPM)の新機能により、IT管理者には、AIアプリやAIエージェントの確認や統制ができる単一のダッシュボードが提供されるという。
同様に、Microsoft 365管理センターの「Agent Management」では、IT管理者が特定のユーザーを対象にエージェントをブロックできる。また、新しい「Copilot Studio Agents Report」は、従業員によるAIエージェントの利用状況と利用に伴う投資利益率(ROI)や生産性の向上に関するIT関連のインサイトを提供する。

提供:Microsoft
この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。