米OpenAIとNTTデータグループは、5月1日にグローバルな戦略的提携を開始すると発表した。NTTデータグループは2027年度末までに累計1000億円規模の売上目標を掲げる。
この提携でNTTデータグループは、日本初の「ChatGPT Enterprise」の販売代理店になる。同社のシステム開発実績とOpenAIの生成AI技術を組み合わせ、高度で安全・信頼性の高いAIエージェントなどの生成AIサービスを提供。まずは大手企業100社に、専門人材によるユースケース創出支援などのOpenAIアクセラレーションプログラムを開始する予定とする。日本市場への注力を皮切りに、今後はスペインなど欧州、北米、アジア太平洋地域にも拡大する計画だという。
NTTデータグループは、金融、製造、流通、ヘルスケア、公共などの業界の業務・業種に特化して、人の業務を代行可能なAIエージェントを開発し、新たな労働力として提供する。OpenAIの最新モデルの事前検証や実装を先行的に実施するとし、そのため先行で同社内に「OpenAI API」の大規模導入を開始した。
さらにNTTデータグループは、数万人規模の生成AI人材基盤により、コンサルタントなどOpenAI関連ビジネスをけん引する専門人材を幅広く育成する。顧客へのサポート提供を目的に、OpenAI専門組織「OpenAI Center of Excellence」も新設。OpenAIとの連携で最新の技術動向やベストプラクティスを迅速に顧客へ展開していくとした。
NTTデータグループは、生成AI関連ビジネスのグローバル展開を強化し、国内外のOpenAI関連ビジネスで2027年度末までに累計1000億円規模の売り上げを計画している。。