カメラ店チェーンのキタムラ、「HUE Asset」で新リース会計基準に対応

ZDNET Japan Staff

2025-04-28 11:00

 カメラ店チェーンを展開するキタムラは、ワークスアプリケーションズ(WAP)が提供する固定資産管理システム「HUE Asset」を採用した。これにより、新リース会計基準の適用に伴う業務負荷の軽減を目指す。

 キタムラは「カメラのキタムラ」や「スタジオマリオ」といった多数の店舗を運営している。2027年度から適用される新リース会計基準では、不動産賃貸契約のオンバランス計上(貸借対照表への計上)が求められるものの、同社の不動産賃貸契約管理に関する現行システムは、この新基準に対応していなかった。加えて、契約管理担当者からリース会計担当者へ契約情報をその都度共有する必要があり、情報管理が煩雑になることも懸念材料となっていた。

 さらに、多数の店舗を抱えるが故に大量に発生する固定資産とリースに関する会計処理の業務効率にも課題が存在したため、同社は不動産賃貸契約管理に加えて、固定資産管理全体のシステム刷新も検討することとなった。その結果、次期システムとして「HUE Asset」の導入を決定した。

 HUE Assetは不動産管理機能を備えており、契約管理担当者が入力した情報がリース会計担当者へ自動的に連携されるため、情報共有に関わる手間を大幅に削減できるとされている。加えて、情報入力から新基準に準拠したリース会計処理まで、ワンストップでの対応が可能となる。また、その操作性の高さに加えて、標準機能の範囲内で同社の業務要件を満たせる点も評価された。新リース会計基準や、その基礎となったIFRS16号への対応機能も、既に標準で搭載されているとのこと。

 キタムラでは、HUE Assetの導入によって固定資産管理に加えて、多店舗展開という業態特有の大量な物件処理や、建設仮勘定の精算処理、さらには減損の兆候判定・認識・測定といった周辺業務も幅広く自動化できることから、業務の大幅な効率化を見込んでいる。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. クラウドコンピューティング

    標準化されたOS「Linux」で実現するIT環境の効率化、検討すべき9つの事項とは

  2. クラウドコンピューティング

    CentOS Linuxアップデート終了の衝撃、最も有力な移行先として注目されるRHELの今

  3. クラウドコンピューティング

    調査結果が示す「Kubernetes」セキュリティの現状、自社の対策強化を実現するには?

  4. OS

    Windows 11移行の不安を“マンガ”でわかりやすく解消!情シスと現場の疑問に応える実践ガイド

  5. 運用管理

    AWSに移行することのメリットと複雑さ--監視ソリューションの導入から活用までを徹底解説

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]