Googleの実験的な人工知能(AI)ノートブック「NotebookLM」が話題になったのは、テキストコンテンツを2人のAIホストによるポッドキャストに変換できる「音声概要」機能のおかげだ。難しい内容のコンテンツをかみ砕いて、ホスト同士の軽快なやり取りに変換できるため、内容を理解しやすくなる。難しい内容を学習したり完全に理解したりするのにとりわけ適した機能だ。そして今回、この機能に対応した言語が増えることになった。
Googleは米国時間4月25日、「Gemini 2.5 Pro」ベースの音声概要で対応する言語を50以上に増やしたと発表した。この言語リストには、スペイン語やアフリカーンス語などさまざまな言語が含まれる。以下のYouTube動画は、音声概要のAIホスト2人が今回の発表について解説している様子だ。
今回のアップデートで、NotebookLMの設定に「出力言語」という新たなオプションが加わった。このオプションを利用すれば、音声やチャットの応答言語をいつでも変更できるため、他の言語でコンテンツを作成するのが簡単になる。
想定されるユースケースとしては、英語が母国語ではない人のためにコンテンツをかみ砕いて分かりやすくしたり、学習中の言語でコンテンツを出力して学習に役立てたりすることが考えられる。また、研究内容などのコンテンツを母国語に翻訳することも可能だ。
対応するすべての言語を以下にリストアップする。アフリカーンス語、アラビア語、アゼルバイジャン語、ブルガリア語、ベンガル語、カタロニア語、チェコ語、デンマーク語、ドイツ語、ギリシャ語、スペイン語(ヨーロッパ)、スペイン語(ラテンアメリカ)、スペイン語(メキシコ)、エストニア語、バスク語、ペルシア語、フィンランド語、フィリピン語、フランス語(ヨーロッパ)、フランス語(カナダ)、ガリシア語、グジャラート語、ヒンディー語、クロアチア語、ハイチ・クレオール語、ハンガリー語、アルメニア語、インドネシア語、アイスランド語、イタリア語、ヘブライ語、日本語、ジャワ語、ジョージア語、カンナダ語、韓国語、コンカニ語、ラテン語、リトアニア語、ラトビア語、マイティリー語、マケドニア語、マラヤーラム語、マラーティー語、マレー語、ビルマ語(ミャンマー)、ネパール語、オランダ語、ノルウェー語(ニーノシュク)、ノルウェー語(ブークモール)、オリヤー語、パンジャブ語、ポーランド語、パシュトー語、ポルトガル語(ブラジル)、ポルトガル語(ポルトガル)、ルーマニア語、ロシア語、シンド語、シンハラ語、スロバキア語、スロベニア語、アルバニア語、セルビア語(キリル文字)、スウェーデン語、スワヒリ語、タミル語、テルグ語、タイ語、トルコ語、ウクライナ語、ウルドゥー語、ベトナム語、中国語(簡体字)、中国語(繁体字)。
Googleは17日にも、月額19.99ドル(日本では2900円)の「Google One AIプレミアム」プランを米国の大学生に期間限定で無料提供すると発表しており、今回の発表はタイムリーなものだ。このプランに加入すれば、有料の「NotebookLM Plus」の機能も利用できるようになる。NotebookLM Plusでは、加入者限定の機能が用意されているほか、NotebookLMの主要機能の一部(音声概要、ノートブック、クエリー、ソース)で、1ノートブック当たりの使用量上限が5倍に増える。

提供:Google
この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。