エクサウィザーズは5月1日、ふくおかフィナンシャルグループ(FG)との業務提携を発表した。AIエージェントの活用を進めることで業務変革や生産性向上を実現し、新たな銀行モデルの創出も目指す。
今回の業務提携では、AIエージェントの利用や活用を軸に、ふくおかFGが持つ業務データ、事業領域のノウハウと、エクサウィザーズが持つAI技術、技術アセット、さらには業務変革や研究開発における能力といった、両社の強みを相互に生かしていく。
AIエージェントの開発・運用には、エクサウィザーズの開発基盤「exaBase Studio」や、検索拡張生成(RAG)運用を支援する「RAG Ops」テンプレートなどを用いる。これまでの検証で、ふくおかFGが検討するAIユースケースの約9割は、exaBase Studioのテンプレートで対応可能であることが分かった。ふくおかFGのエンジニア自身が開発・運用を行う内製化も視野に入れる。
また、先端技術に関する知見や技術力を有するエクサウィザーズのエンジニアと、銀行業務に精通したふくおかFGのエンジニアが協業することで、業務適用や効果創出を見越した研究開発を推進する。成功事例については、将来的に地域企業向けに共同展開することも視野に入れる。
ふくおかフィナンシャルグループ CDOの武重太郎氏は、「当グループは、業界・エリアの垣根を越えたさまざまな共創を通じ、AIなどの先端技術を活用したサービスを創出することで、圧倒的な顧客体験を実現し、お客さまのデジタル変革(DX)のみならずその先の産業や地域のDXをけん引することを目指している。エクサウィザーズとの業務提携により、先進的なAI技術を業務、営業プロセスに取り入れることで、業務の効率化、営業品質の高度化を図るとともに、お客さま向けのサービスにもAI活用を検討し、サービス品質の高度化に取り組んでいく。今回の提携は、未来志向の金融業務改革、ビジネス変革に欠かせない一歩であり、大きなシナジーを生むことを期待している」とコメントする。