Googleが13歳未満の子ども向けの「Gemini」の段階的公開を開始した。
Googleは米国時間5月1日、管理対象アカウントを保持している子どもの保護者向けのメールで、保護者による管理の対象となっている子どものアカウントでも、まもなくGeminiアプリが使えるようになると伝えた。
制約が多い子ども向けGemini
子どもがGeminiを使ってできるのは、楽曲や物語、詩の作成、質問をする、宿題を手伝ってもらう、新しいことを学ぶといったことだ。この子ども向けバージョンのGeminiは、通常版よりも多くの制限が設けられることになっている。
子どものアカウントでGeminiを利用するには、ウェブで「gemini.google.com」にアクセスする方法と、「Android」および「iOS」デバイス向けのモバイルアプリを使う方法がある。
保護者は「Googleファミリーリンク」のアカウントを通じて、子どもによるGeminiへのアクセスを管理できる。保護者側でGeminiアプリの利用設定を「オフ」にしておくと、子どもがGeminiを使おうとしても「Geminiはお使いのアカウントではご利用いただけません」とのメッセージが表示される。
子どもがGeminiを利用できないようにするには、保護者はまず利用をやめさせたい子どものプロフィールを選んで[設定]をタップし、さらに[Gemini]>[Gemini アプリ]と進むと設定することができる。また、子どもが初めてGeminiにアクセスすると、Googleから保護者に通知が来るようになっている。
子ども(そして大人)への注意事項の記述も
Googleでは、子どもとGeminiとのやりとりを許可することに決めた場合、保護者が子どもに教えておくべきことがあるとして、いくつかの注意事項を挙げている(これは大人にもあてはまる、かなりしっかりしたルールだ)。
まず、保護者は子どもに対し、Geminiが人間ではないことを理解させるようサポートする必要がある。Geminiは人間のように話すかもしれないが、感情は持っていないからだ。次に、Geminiは常に正しいわけではない。ゆえにGeminiからの回答は別の情報源で再確認しなればならない。3つ目として、Geminiに機密情報や個人情報を入力してはならないという点がある。ちなみに、子ども向けGeminiではフィルターを設定できるが、それでも子どもに見せたくないコンテンツが表示されるおそれはある。
保護者による管理対象アカウント向けのGeminiアプリへのアクセスは、段階的に公開していくとされており、まだ全員が利用できるわけではない。そのため、現時点でこのアプリが表示されないユーザーでも、まもなく使えるようになるはずだ。

提供:Elyse Betters Picaro / ZDNET
この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。