Microsoftは米国時間5月6日、「Surface Pro」と「Surface Laptop」の2025年モデルを発表した。新モデルは幾つかの新しいデザイン要素を備えている。具体的には、新しいカラーバリエーション、Surface Pro向けの新しいキーボード、そして軽量で携帯性に優れ、バッテリー駆動時間が長いウルトラポータブルとしての洗練されたデザインである。
同社は、5月19~22日に開催の開発者会議「Microsoft Build」に先立ち、「X」への投稿で新製品のリリースを示唆していた。今回、13インチのSurface Laptopと、より小型な12インチのSurface Proが正式に発表された。12インチのSurface Proは、8コアの「Qualcomm Snapdragon X Plus」プロセッサーと16GBのRAMを搭載している。どちらのモデルも5月20日に発売される予定だ。
最小構成におけるストレージオプションは両モデルとも共通しており、256GBまたは512GBのユニバーサルフラッシュストレージ(UFS)が用意される。価格は、13インチのSurface Laptopが899ドルから、12インチのSurface Proが799ドルからとなる。
新モデルは、2024年モデルと並行して販売される。2024年モデルも引き続き購入可能であり、ラインアップには13.8インチおよび15インチのSurface Laptop、そして13インチのSurface Proが含まれる。
12インチのSurface Pro

提供:Microsoft
新しい12インチのSurface Proは、より小型かつ軽量になった。重量はキーボードなしで1.5ポンド(約680g)、サイズは長さ10.8インチ(約27.4cm)×幅7.47インチ(約19.0cm)だ。厚さは0.30インチ(約0.76cm)と非常に薄く、これはAppleの「iPad Pro 11」より0.10インチ(約0.25cm)厚いだけだ。
デザインはiPad Proをほうふつとさせる。丸みを帯びたエッジ、薄いベゼル、そして再設計されたキックスタンドを備え、プレミアムタブレットのように見える。今回のデバイスがこれまでのSurfaceとは少し異なる、際立った外観になったことは歓迎すべき点だろう。
12インチSurface Pro向けのキーボードは、2024年モデルのファブリック素材から変わり、バイオレット、オーシャン、スレートの3色のマットなプラスチック素材を採用している。バイオレットやオーシャンといったカラーはユニークだ。パステルカラーやローズゴールド、ニュートラルカラーが市場で一般的なことを考えると新鮮に感じる。
このキーボードは、マグネットでSurface Proに接続したまま完全にフラットに折りたたむことも可能だ。これにより、ユーザーはキーボードを取り付けたままタブレットとして使用でき、デバイスの柔軟性を高めている。Microsoftはまた、スタイラスもより使いやすくなったと述べている。スタイラスをタブレット背面にマグネットで取り付け、そこでワイヤレス充電できるようになった。
ディスプレーに関して、Microsoftは有機ELディスプレー(OLED)ではなく、220PPIおよび可変90Hzのリフレッシュレートを備えた12インチの「PixelSense LCD」ディスプレーを採用した。やや控えめとも言えるこのディスプレーは、バッテリー駆動時間を重視しているためといえる。Microsoftは、最大16時間のビデオ再生と12時間の通常使用が可能だとうたっている。
その他のハードウェアとしては、フルHDのフロントカメラと1000万画素(10MP)のUltra HDリアカメラを搭載している。
13インチのSurface Laptop

提供:Microsoft
13インチのSurface Laptopは、Microsoftが掲げるポータビリティーと競争力のある価格設定というテーマを継続している。重量は2.7ポンド(約1.22kg)、厚さは0.61インチ(約1.55cm)と、これまでのSurface Laptopの中で最薄・最軽量なモデルとなった。アルマイト処理されたアルミニウム製シャシーを採用しており、バイオレット、オーシャン、プラチナの3色が用意される。標準的なノートPCよりも小型になるように設計されている。
内部には、8コアのQualcomm Snapdragon X Plusプロセッサーが搭載されており、16GBのLPDDR5x RAMと最大512GBの取り外し可能なUFSを備えている。バッテリー駆動時間は、最大23時間のビデオ再生と16時間のアクティブなウェブブラウジングが可能という。これは、これまでのSurfaceデバイスの中で最長のバッテリー駆動時間となる。
パフォーマンスについては、「Surface Laptop 5」より最大50%高速だとされている。13インチのHDタッチスクリーンは、1920×1280の解像度(178PPI)に対応し、最大60Hzのリフレッシュレートと400ニトの明るさを備える。外部モニターは、60Hzで最大2台の4K出力に対応する。
Snapdragon X Plusチップは最大45TOPS(1秒間に45兆回計算を実行)の性能を発揮し、「Windows 11」の新しいAI機能の活用を後押しする。

提供:Microsoft
この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。