Googleの年次開発者イベント「Google I/O」の開催が迫ってきた。2025年のGoogle I/Oは5月20、21日に開催される。同社はこれに先立ち、最新のAIモデルの一部を先行リリースすることで、イベントの発表内容の一端を示唆している。
Googleは米国時間5月6日、「Gemini 2.5 Pro Preview(I/O edition)」の早期アクセスをリリースした。これは「Gemini 2.5 Pro」の派生モデルの1つで、特にインタラクティブなウェブアプリの構築において、コーディング機能が大幅に強化されているという。今回のアップデートは、コードの変換や編集、エージェントワークフローの作成といった他のコーディングタスクでもモデルの性能を向上させることを目的としている。
このモデルのアップデートは当初、Google I/Oで発表される予定だった。しかし、Googleはユーザーからの肯定的なフィードバックを受け、いちはやく開発を開始できるよう、早期リリースに踏み切った形だ。
Gemini 2.5 Proは現在、「WebDev Arena Leaderboard」でトップに立ち、「Elo」スコアで前モデルを147ポイント上回っている。さらに、「VideoMME」ベンチマークでは84.8%のスコアを記録している。
Gemini 2.5 Pro Preview(I/O edition)は、開発者向けには「Google AI Studio」と「Vertex AI」を介したGemini APIで利用可能だ。一般ユーザー向けには、「Gemini」アプリを通じてこのアップデートされたモデルにアクセスし、「Canvas」などの機能を活用できる。

提供:Google
この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。