ソニーセミコン子会社、「NVIDIA HGX B200」搭載のGPUサーバーを国内向けに取り扱い開始

加納恵 (編集部)

2025-05-07 17:52

 ソニーセミコンダクタソリューションズの子会社であるミドクラジャパンは5月7日、日本市場に向けて「NVIDIA HGX B200」(HGX B200)を搭載したSupermicro製GPUサーバーの受注を開始すると発表した。

 HGX B200は米国NVIDIAの最先端GPUであり、AIや機械学習の分野などにおいて重要な役割を果たしている一方、従来のハイエンド向けGPUサーバーは、日本国内における即時調達が難しく、発注から国内での調達までに数カ月を要することが一般的だったという。

「NVIDIA HGX B200」を搭載したSupermicro製GPUサーバー「SYS-A22GA」
「NVIDIA HGX B200」を搭載したSupermicro製GPUサーバー「SYS-A22GA」

 ミドクラジャパンは、今回のSupermicro製GPUサーバーの調達において、供給体制に関する高度な知見を有するHASHCAT JAPANと連携。これにより、各種要件に柔軟な対応ができるようになり、受注後、約2週間の短納期での調達を実現するという。

 今回のGPUサーバーの販売に伴い、GPUクラスター環境構築サービスやAI開発環境、そして画像・動画の解析に特化したファンデーションAIモデルをオプションとして提供する。加えて、B200をはじめとするGPUサーバーのラインアップのほか、対応する周辺機器もワンストップで取り扱う。

 取り扱いを開始するGPUサーバーには、B200 GPUを8基搭載し、大規模なデータ処理や高度なAI開発などの運用に対応。必要に応じてGPUやメモリー、ネットワークアダプターなどの追加も可能だ。

 オプションとして、複数のGPUサーバーで構成される環境を仮想化し、スケールアップ可能なクラスターとして動作させられるGPUクラスター環境構築サービスと、クラスター化されたGPUサーバー上でさまざまなAIモデルを使用したAI開発環境を構築できるサービスも用意する。

 サーバー上で動く、画像・動画解析用の大規模なAIモデル「ビジョンAIファンデーションモデル」も2025年7月からオプションにて提供を開始。提供当初は、需要の高い「属性付き人物検知」「車両検出およびナンバープレート認識」「コンテナID検出および認識」をターゲット用途としたAIモデルを用意し、以降、段階的にラインアップを拡大していく。

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