日立システムズ、コンテナー型データセンターに3つの新ラインアップ--短期間で構築、増設も

加納恵 (編集部)

2025-05-08 12:12

 日立システムズは5月8日、コンテナー型データセンターのラインアップをリニューアルしたと発表した。生成AI活用のニーズに対応し、3つの標準モデルを用意する。同日から販売を開始する。

コンテナー型データセンターのイメージ
コンテナー型データセンターのイメージ

 標準モデルは生成AI利用向けの「高負荷サーバーモデル」、専用環境向けの「サーバールームモデル」、キャリア基地局向けの「エッジコンピューティングモデル」の3つになる。

 いずれも、発電機、無停電電源装置(UPS)、消火システム、業務デジタルトランスフォーメーション(DX)ロボット「ugo」を備え、高負荷サーバーモデルには水冷空調設備、サーバールームモデルとエッジコンピューティングモデルには空冷空調設備を用意する。ugoは、自律走行と遠隔操作のハイブリッド型業務DXロボットになり、データセンター内の点検を担う。

3つの標準モデル
3つの標準モデル

 コンテナー型データセンターはIT機器・電源・空調設備などデータセンターに必要な設備を1つのコンテナーに凝縮したもの。一般的なデータセンターに比べ、短期間に低コストで構築でき、増設や移設も容易だ。

 日立システムズが提供するコンテナー型データセンターはIT機器が持つ性能・スペックをより発揮できる環境づくりを設計から工事までトータルで対応できることが特徴。GPUサーバーなどより多くの熱を発する機器に対しても、効率的な冷却環境をつくることができ、機器の安定稼働につなげる。

 日立グループでは、日立システムズが小規模で可搬性のあるコンテナー型データセンター、日立製作所が大規模で柔軟性のあるコンテナー型データセンターを提供しており、グループとして、幅広いニーズに対応してきたとのこと。再生可能エネルギーの発電から送電・蓄電の技術・ノウハウ、エネルギーマネジメント、冷却装置などのファシリティー、ITインフラ/サービスなど多様なソリューションをトータルに運用・管理するマネジメントシステムを構築し、環境負荷の低減にも取り組んでいる。

 今後は、3つの標準モデルを中心に、コンテナー型データセンターの販売で、2027年度までに累計100億円の売り上げを目指す。

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