富士通、UiPath活用でIT人材育成を強化---全社員のデジタルパーソン化を加速

NO BUDGET

2025-05-08 16:29

 富士通は、全社員のデジタルパーソン化を目指す「OneDigital」プロジェクトを推進するに当たり、UiPathの「UiPathエージェンティックオートメーション」の活用を目的とした社内向け教育コンテンツを制作した。UiPathが5月8日に発表した。

 富士通では、今後のAIエージェント案件への対応を見据え、AIプラットフォーム「UiPath Platform」の自動化開発スキルを、社内のより多くのIT技術者に習得させることを計画している。その一環として、「UiPath Studio」での自動化開発をゲーム感覚で学べる、ストーリー仕立ての教育コンテンツを開発した。このプロジェクトは、全社員がデジタルパーソンとなることで一人当たりの生産性を40%向上することを目標にしている。UiPathは同プロジェクトにおいて、企画・立ち上げ段階から協力し、コンテンツのシナリオ作成や制作過程のディレクションを支援した。

 「ゲームをしていたら、いつのまにか自動化スキルが身に付いてしまう」というコンセプトの教育コンテンツは、ストーリーに関連する課題を解決していくことで、UiPath Studioでの自動化開発スキルが習得できるというもの。ゲーム内のイラストやシナリオ、楽曲、アプリ制作に至るまで、富士通の社内人材が内製で手がけた。さらに、メインキャラクターのボイスには人気声優の茅野愛衣氏を起用し、社員にとって魅力的なコンテンツとなるよう工夫している。

 富士通は、自動化開発スキルを持つ人材を育成することで、「エージェンティックオートメーション」を広く活用し、さらなる業務効率化を目指す。また、教育コンテンツについては、ベータ版を含めたリリース以降、ターゲット3000人のうち約700人が既にプレイしており、教育費に換算すると概算で5400万円相当の効果が出ているとしている。さらに将来的には同コンテンツをeラーニング教材として社外へ販売する計画もあるという。

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