Perplexity AI
PerplexityのDeep Researchモードも、有料ユーザーと無料ユーザーの両方が利用できる。Proプランは1日当たり500件という驚異的な数のクエリーを実行でき、無料ユーザーは毎日5件のクエリーを利用できる。開始するには、Perplexity AIのウェブサイトにアクセスするか、iOS/Android/Windows/macOS用のアプリを使用する。プロンプトフォームに質問を入力し、Researchボタンを選択して、リクエストを送信する。

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Perplexityの調査モードにも、他のサービスで検討したのと同じタイムトラベルのトピックを与えてみた。AIが具体的にどのようなサブトピックを調査しているのか、そしてどのようなウェブサイトを分析しているのかを教えてくれ、その進行状況を常に知らせてくれた。Perplexityが調査結果をまとめてレポートを提示するのにかかった時間は約5分だったが、その結果はやや期待外れだった。
レポート自体は、他のAIが生成したものよりもはるかに短いものだった。各テーマや要素の説明はわずか2、3段落しかなく、そのほとんどが詳細な分析を欠いていた。レポートは手っ取り早く読む分には悪くなかったが、まるで時間や労力をかけずに早く終わらせたい子どもが提出した宿題を思い出させるような内容だった。

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Grok
xAIの「Grok 3」には、Deep Researchモードとして「DeepSearch」と「DeeperSearch」の2つが用意されている。まず、DeepSearchは、必ずしも有用であったり信頼できるとは限らないものの、数多くのオンラインソースを短時間で調べ上げる。一方、DeeperSearchは、より質の高いソースを利用するため実行には時間がかかるが、より詳細なレポートを提供してくれる。DeepSearchのアップグレード版と言えるだろう。
どちらのモードを選択した場合でも、X Premium+ユーザーは無制限にクエリーを実行できる。一方、無料ユーザーとBasicユーザーは、24時間ごとに10件のDeepSearchクエリーに制限されている。また、Xでは、DeepSearchおよびDeeperSearchへの拡張アクセスを含む、月額30ドルのSuperGrokプランも提供している。Grok 3とDeepSearchは、「X」のプラットフォーム上で直接試せるほか、専用のGrokウェブページ、あるいはiOS/Androidアプリを通じて使用可能だ。
試すには、Grokのプロンプトフォームにクエリーを入力し、DeepSearchの矢印アイコンをクリックして、モードを選択する。準備ができたら、リクエストを送信する。

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Grokにも同じタイムトラベルに関するクエリーを投げかけた。DeepSearchモードでは、AIはプロセス全体にわずか1分半しかかからず、これはテストした中で最速だった。DeeperSearchはわずかに長く、2分半を記録した。これほど高速だったので、応答は貧弱なレポートになるだろうと予想していた。しかし、その結果は驚きだった。どちらのモードでも、Grokは興味深く有益なレポートを提供してくれた。内容は簡潔ではあったが、調査にはさまざまな例、関連するテレビ番組や映画の便利な表、そして幾つかの気の利いた分析が含まれていた。これは全く悪くない結果だった。

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結論
さて、それではどのAIが最も優れていたのだろうか。今回のテストにおいては、ChatGPTを勝者と宣言せざるを得ない。ジョブを完了するのに最も時間はかかったが、そのレポートは最も徹底的で、詳細かつよく書かれており、読んでいて最も面白かったからだ。もし急いでいるなら、Grokは間違いなく試す価値があるだろう。
もちろん、今回の結果はあくまでタイムトラベルという1つのクエリーに基づいている。他のトピックで同じテストを行えば、異なるAIが勝者となる可能性もある。しかし、今回の結果は、次にAIのDeep Researchを利用する必要があるときに、どのサービスを検討すべきかの参考になるはずだ。

提供:Andriy Onufriyenko/Getty Images
この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。