戦略/デジタルトランスフォーメーション(DX)コンサルティングファームのグロービングと、情報通信技術(ICT)インフラトータルサービスを提供するユニアデックスは5月9日、セキュリティコンサルティング事業での協業を開始すると発表した。
ランサムウェア攻撃やサプライチェーン攻撃など、多様化するサイバーセキュリティの脅威に企業や組織が直面している中、両社は顧客に対し、コンサルティングから適切なセキュリティソリューションの選定、実装までをワンストップで提供し、強固なセキュリティ環境の構築を目指す。
グロービングの専門コンサルティングの知見と、クラウドセキュリティソリューションをはじめとするユニアデックスの導入実績を組み合わせることで、専門的なコンサルティングと高度なセキュリティ環境の提供が可能になるという。
協業においてグロービングは、CxOへの伴走者として戦略/DXに関する企画から実行まで一貫したサービスを提供し、顧客の事業や改革を共創型で支援する。また、AIを活用したトランスフォーメーション(AI-X)やクラウドプロダクト「オクタゴン」の開発における技術力を生かし、戦略とテクノロジーを融合したコンサルティングを提供する。
一方、ユニアデックスは、クラウドセキュリティプラットフォームを中心に統合的なセキュリティソリューションを提供する。マルチベンダー環境でのソリューションを組み合わせ、顧客ニーズに応じたサービスを展開する。ゼロトラストアプローチを採用し、セキュアゲートウェイやアイデンティティ・アズ・ア・サービス(IDaaS)、EDR(Endpoint Detection and Response)などの機能を組み合わせた包括的なセキュリティ対策や、ユーザーの利用状況に基づいた柔軟な対応策を提供する。
両社は今後、セキュリティ領域に加え、制御・運用技術(Operational Technology:OT)領域への範囲拡大も視野に入れ、顧客の課題やニーズに応じた、最適なコンサルティングサービスの提供を目指し、連携を強化していく方針だ。