海外コメンタリー

「Android 16」に搭載がうわさされる6つの注目機能

Jack Wallen (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2025-05-13 06:30

 「Android」をアップグレードするたびに、幾つかの楽しみな新機能が追加される。もちろん、いつも同じように豊富な機能を伴うわけではなく、リリースによっては新機能が多い場合もあれば少ない場合もある。しかし、間もなくリリースされる「Android 16」には、個人的に期待を抱かせるような、かなり興味深い(あくまでうわさレベルではあるが)機能があるようだ。

 ここで「うわさレベル」と強調したのには理由がある。Androidの新しいバージョンがリリースされるたび、Googleからの最新アップデートに何が含まれるのかについて、インターネット上でさまざまな臆測が飛び交うからだ。したがって、本記事で紹介する内容は、あくまでうわさとして受け止めていただきたい。何が最終的に採用されるかは、リリースされるまで分からないからである。

 とはいえ、筆者はAndroid 16のベータ版をテストするとともに、Android Authority、Android Police、Engadget、Android Developers、Business Today、Android Headlines、GSMArena、Android Update Tracker、さらにはさまざまなフォーラムといった信頼できる情報源を徹底的に調べた。そこから導き出された注目の機能を、ここで紹介する。

1. アプリドロワーのぼかし効果

 この機能は、スマートフォンのパフォーマンス向上やデバイスの効率化に直接貢献するものではない。しかし、筆者が個人的に以前から少し気になっていたのは、Androidのアプリドロワーがいかにも素っ気ない見た目だったことだ。アプリドロワーを開くと、背景がただ白か黒になるだけだった。もちろん、アプリドロワーの見た目をカスタマイズできるサードパーティー製のホーム画面ランチャーは幾つか存在するが、既定のランチャーにはそうした選択肢がなかった。しかし、Android 16ではこの状況がようやく変わるとうわさされており、アプリドロワーに美しい背景のぼかしが追加される可能性があるという。

 これが実現すれば、待ち望んでいた機能となる。多くの人が、パフォーマンスや安定性といった実用面ほど、見た目の美しさを重要視しないことは理解している。だが、「iPhone」がこれほど人気を集めている理由の一つには、単に流行しているという事実だけでなく、その洗練されたユーザーインターフェース(UI)も大きく影響しているはずだ。もしGoogleがこのうわさ通りにアプリドロワーに魅力的なぼかし効果を加えてくれれば、AndroidのUIはデザイン面でも「iOS」とより肩を並べる存在になれるだろう。

2. カメラのハイブリッド自動露出

 もし写真撮影が好きであれば、この機能はきっと興味を引くはずだ。ハイブリッド自動露出が導入されることで、カメラの露出設定をより柔軟にコントロールできるようになる。これは、完全なマニュアル露出や自動露出といった選択肢だけでなく、例えばISOや露光時間(シャッター速度)だけを自分で設定し、残りの設定は自動露出のアルゴリズムに任せるといった使い方が可能になることを意味する。

 この機能があれば、ノイズを抑えるためにISOを細かく調整したり、あるいは特定のシャッター速度で動きを表現したりするなど、より意図的な写真表現ができるようになる。しかも、それ以外の設定は自動露出の持つ手軽さと信頼性に頼れるわけだ。さらに、Android 16の標準カメラアプリでは、正確な色温度や色合いの調整機能、そしてHEICやUltra HDRといった高品質な画像フォーマットへの対応も強化されるのではないかと見られる。

3. ライブアップデート

 Android 16では、現在進行中の活動、例えばナビゲーションの案内、ライドシェアの状況、フードデリバリーの配達状況などに関する情報を、リアルタイムかつ継続的に知らせてくれる新しいタイプの通知機能が搭載されるといううわさだ。これらのライブアップデートは、ステータスバーに情報を表示する動的な「チップ」として現れる。チップには、例えば配達の到着予定時刻やライドシェアの現在地などがリアルタイムで表示される。

 ライブアップデートのチップをタップすると、ステータスバーのすぐ下に詳細な通知ポップアップが展開され、さらに詳しい情報が得られる仕組みだ。そして、通知シェードを開いた際には、これらのライブアップデートは(メディアプレーヤーの通知は除く)他の通知よりも上位に表示されるようになる。

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