OpenAIが2025年2月にリリースした人工知能(AI)エージェントの「Deep Research」ツールは、ウェブを検索して詳細なレポートを作成するという、人間なら数時間はかかる作業を5〜30分で完了できる。この便利なツールがさらに便利になった。
PDFとして出力
OpenAIは米国時間5月12日、このDeep ResearchのレポートをPDFファイルとして出力できるようになったと発表した。このPDFには、表、画像、出典、リンク付きの引用など、レポートを構成するすべての要素が含まれる。PDFの作成は簡単で、以下の動画にあるように、レポートの上部にある「Download as PDF」(PDFとしてダウンロード)オプションをクリックするだけでいい。
You can now export your deep research reports as well-formatted PDFs—complete with tables, images, linked citations, and sources.
— OpenAI (@OpenAI) May 12, 2025
Just click the share icon and select 'Download as PDF.' It works for both new and past reports. pic.twitter.com/kecIR4tEne
この機能は「ChatGPT」の「Plus」「Team」「Pro」プランの有料ユーザー向けに提供が始まった。また、「Enterprise」プランと「Edu」プランのユーザーにもまもなく提供されるという。Deep Researchのフルバージョンは有料ユーザーしか利用できないが、無料ユーザーは短いレポートが生成される軽量バージョンを利用できる。
Deep Researchは、最小限の労力で1つのトピックに関する詳細な分析ができるため、ビジネスパーソンや学生にとって特に役立つ機能だ。ただし、調査結果をチームや同僚と共有したくなることも多いだろう。そのような場合に役立つのが、AIがまとめたレポートを整った形式のPDFとしてエクスポートできる機能だ。この機能を使えば、ChatGPTを使用しているかどうかにかかわらず、すべての人が同じ情報に簡単にアクセスできるようになる。
他の選択肢
この機能はChatGPTでは新しいものだが、他のAIチャットボットの中には、すでに同様の機能を提供している製品もある。例えば、Googleの「Gemini」でも、「Deep Research」というまったく同じ名前の機能を使ってレポートを作成し、そのレポートを「Googleドキュメント」にエクスポートできる。
また、「Perplexity」の「Deep Research」機能でも、ChatGPTと同じようなPDFをエクスポートできる。ただし、米ZDNETがChatGPTのDeep Researchを、Gemini、Perplexity、およびxAIの「Grok」のリサーチ機能と比較したところ、明らかにChatGPTが最も優れていた。

提供:OpenAI
この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。