「ChatGPT」の「Deep Research」ツール、PDF出力に対応

Sabrina Ortiz (ZDNET.com) 翻訳校正: 佐藤卓 吉武稔夫 (ガリレオ)

2025-05-14 09:53

 OpenAIが2025年2月にリリースした人工知能(AI)エージェントの「Deep Research」ツールは、ウェブを検索して詳細なレポートを作成するという、人間なら数時間はかかる作業を5〜30分で完了できる。この便利なツールがさらに便利になった。

PDFとして出力

 OpenAIは米国時間5月12日、このDeep ResearchのレポートをPDFファイルとして出力できるようになったと発表した。このPDFには、表、画像、出典、リンク付きの引用など、レポートを構成するすべての要素が含まれる。PDFの作成は簡単で、以下の動画にあるように、レポートの上部にある「Download as PDF」(PDFとしてダウンロード)オプションをクリックするだけでいい。


 この機能は「ChatGPT」の「Plus」「Team」「Pro」プランの有料ユーザー向けに提供が始まった。また、「Enterprise」プランと「Edu」プランのユーザーにもまもなく提供されるという。Deep Researchのフルバージョンは有料ユーザーしか利用できないが、無料ユーザーは短いレポートが生成される軽量バージョンを利用できる。

 Deep Researchは、最小限の労力で1つのトピックに関する詳細な分析ができるため、ビジネスパーソンや学生にとって特に役立つ機能だ。ただし、調査結果をチームや同僚と共有したくなることも多いだろう。そのような場合に役立つのが、AIがまとめたレポートを整った形式のPDFとしてエクスポートできる機能だ。この機能を使えば、ChatGPTを使用しているかどうかにかかわらず、すべての人が同じ情報に簡単にアクセスできるようになる。

他の選択肢

 この機能はChatGPTでは新しいものだが、他のAIチャットボットの中には、すでに同様の機能を提供している製品もある。例えば、Googleの「Gemini」でも、「Deep Research」というまったく同じ名前の機能を使ってレポートを作成し、そのレポートを「Googleドキュメント」にエクスポートできる。

 また、「Perplexity」の「Deep Research」機能でも、ChatGPTと同じようなPDFをエクスポートできる。ただし、米ZDNETがChatGPTのDeep Researchを、Gemini、Perplexity、およびxAIの「Grok」のリサーチ機能と比較したところ、明らかにChatGPTが最も優れていた。

提供:OpenAI
提供:OpenAI

この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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