Appleは、「Apple Intelligence」や「iOS」のアップデートを通じて、AI機能をデバイスに組み込んできた。これまでに導入された機能は、カスタム絵文字の「Genmoji」機能や「写真アプリ」の編集・検索機能といったように、どちらかといえば娯楽性や利便性を高めるツールが目立っていた。しかし、同社の新機能は、まだ公式には発表されていないものの、多くのユーザーが抱えるスマートフォンのバッテリー問題に対処するものとなりそうだ。
Bloombergの特派員でAppleの動向に詳しいMark Gurman氏が米国時間5月12日に報じたところによると、Appleはデバイスのバッテリー寿命を長く保つための新しい「Apple Intelligence」機能を開発しているという。情報筋の話では、同機能は9月にリリース見込みの「iOS 19」で提供されるとのこと。
NEW: Apple prepares a new Apple Intelligence feature for iOS 19 coming this fall — an AI-powered battery optimization mode to extend battery life. This will be particularly aimed at the iPhone 17 Air, which will use the feature to offset a smaller battery. https://t.co/tWDZlUClbd
— Mark Gurman (@markgurman) May 12, 2025
AIによる最適化機能は、バッテリーの利用状況に関するデータを基に、個々のユーザーのデバイス使用パターンを学習する。そして、特定の用途で消費電力を抑制すべきタイミングなどを予測し、バッテリーの持ちを良くするために調整するという。加えて、デバイスの充電にどれくらいの時間がかかるかを予測し、その予想時間をロック画面に表示する機能も搭載される見込みだ。なお、本件についてAppleにコメントを求めたが、回答は得られていない。
この機能が開発される背景には、どうやら今後登場が見込まれる「iPhone 17 Air」の存在が大きく関わっているようだ。というのも、iPhone 17 Airは既存のモデルに比べて薄型かつ軽量になると予測されており、それに伴い内蔵されるバッテリーが小型化する公算が大きいと考えられるからだ。

提供:Sabrina Ortiz/ZDNET
この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。