三菱自動車工業は、間接費管理基盤として「SAP Concur」を導入した。2025年5月から利用を開始し、従業員約1万3000人が関わる間接費業務の効率化やコスト削減を支援する計画だ。コンカーが5月13日に発表した。
同社は、働きやすい職場環境の実現を目指し、場所にとらわれない「フリーロケーション化」を推進している。しかし、これまでの経費精算業務においては、データの属人的な手入力や紙での書類提出が大きな負担となっており、多様な働き方の実現を妨げる要因となっていた。また、海外出張が多い従業員のために、出張旅費の申請から精算までを一貫して処理できるサービスの導入が強く求められていた。
今回の導入において、主に経費精算・管理の「Concur Expense」、出張管理の「Concur Travel」、高度な出張管理を可能とする「Concur Request」といった製品が採用された。
SAP Concurを選定した理由としては、同業界における豊富な導入実績や、業務プロセスの最適化に関する豊富な知見が挙げられる。加えて、利用開始後の充実したサポートサービスも評価されたポイントだ。このシステムの利用により、業務効率の向上などを通じたコスト削減が期待されている。
特に、出張旅費の管理においては、SAP Concurの導入によって、事前の申請作成やその承認が円滑に進むようになる。さらに、外部サービスとの連携が可能となることで、フライトやホテルの予約がスムーズに行えるようになり、これにより出張者の負担が大幅に軽減されることが見込まれる。