OBSとSAPジャパンは5月15日、「沖縄ビジネスソリューション専門学校」を4月に沖縄県浦添市で開校したと発表した。同校は、SAPシステムエンジニアの養成に特化した日本初の専門学校となる。SAPジャパンは、この取り組みを、グローバル教育支援プログラムを通じて全面的に支援している。
SAPシステムは、国内外の多くの大手企業で基幹システムとして導入されており、その専門的な知識やノウハウを持つSAPエンジニアへの雇用ニーズは国内外で高まっている。一方で、沖縄県は全国平均に比べて所得が低く、非正規雇用の割合が高いという地域課題を抱えている。同校は、「沖縄の子どもたちの未来に貢献したい」という理念を掲げ、雇用ニーズの高いSAPシステムエンジニアの養成を通じて、地域の産業基盤強化を目指す。
同校は、世界113カ国以上、3500超の教育機関が参加するSAPのグローバル教育支援プログラム「SAP University Alliances」に加盟。カリキュラムでは、SAP S/4HANA Cloudを含む最新のSAPテクノロジーを学習リソースとして活用し、企業現場に即した、実践的なスキルの提供に重点を置いている。SAP University Alliancesは、SAP S/4HANAやSAP Business Technology Platform(SAP BTP)などの最新テクノロジーを教育課程に統合し、デジタル社会をけん引する人材の育成を支援する。
SAPジャパンは、SAP University Alliancesを通じた支援に加え、SAPパートナー企業との連携による授業支援やプロジェクトベースでの学習を取り入れることで、卒業後のキャリア形成まで力強く支援していく方針を示している。