Boxは米国時間5月15日、「Box AI Agents」を新たに発表した。この新機能は、エンタープライズ顧客がプラットフォーム上のファイルから重要な情報を整理し、取得するのを支援する。
Box AI Agentsは、多くのエージェント関連製品と同様、時間節約ツールとしての特徴がある。人事書類の要約や長大な契約書からの重要詳細の抽出といった、従業員の労働時間の大部分を占める定型業務を削減する。同機能は、2023年後半に発表されたAI基盤「Box AI」の一部としてリリースされる。
Boxはまた、「Microsoft 365 Copilot」と連携し、「Teams」「Word」「PowerPoint」といったプラットフォーム間で利用できるAIエージェントも発表した。同機能により、BoxやAIエージェントを広く推進する企業にとって、重要な差別化の1つとなるだろう。

提供:Box
Boxの共同創業者で最高経営責任者(CEO)のAaron Levie氏は、プレスリリースの中で「エンタープライズAIの未来は、システム間で連携し、それぞれが独自のコンテキストと能力を持ち寄ることができるインテリジェントエージェントによって定義されるだろう」とし、さらに「かつてAPIがソフトウェアを接続したように、AIエージェントはわれわれの働き方を変えるだろう。そして、その変革はエンタープライズコンテンツに適用されたときに最も顕著になるだろう」と語った。
Box AI Agentsは、Amazon、Anthropic、Google、IBM、Meta、OpenAI、xAIといったさまざまなAIモデルを利用する。そして、システムはクエリーの内容に応じて、ユーザーに最適なモデルを選択する。
同機能は、部門別や顧客別などにサイロ化した大量の文書を、エンタープライズ顧客がより簡単に精査できるように作られている。Boxはプレスリリースで、「新しいBox AIプラットフォームの中心には、現代の複雑なコンテンツ状況を理解するための動的なエージェント推論フレームワークがある」と述べており、「Box AI Agentsはコンテンツが存在する場所で動作する」と説明している。
同社によると、Box AI Agentsは数カ月以内にリリースされる予定であり、価格もその際に発表されるという。

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この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。