三菱重工業は5月16日、米国でのデータセンタービジネスの強化とテクノロジー企業との連携に向けて、テキサス州ダラスに事業拠点を設立したと発表した。「電力、冷却、デジタルソリューションを統合したワンストップソリューションを提供する」と説明している。
新拠点は同社米国法人の一部門となり、米国をはじめとするグローバル市場向けに、次世代の製品開発を加速させる。2023年に同社が買収した重要インフラ設備向けエネルギー企業のConcentricの事業拡大を通じて、データセンター向けのエンジニアリング、販売、サービスの提供を強化するという。
三菱重工業は2021年10月に、2040年までにグループとしての二酸化炭素排出量ゼロを目指す「MISSION NET ZERO」を宣言。同社データセンター&エネルギーマネジメント部は、「デジタルサービスやAIの急速な拡大に伴い、高機能なデータセンターおよび高性能なGPUチップ向けの効率的な冷却システムの需要が大幅に増加している。当社は、革新的なワンストップソリューションでこのニーズに応え、データセンターをより持続可能で環境に優しいインフラへと変革する」とコメントしている。