ホテル三日月は、顧客と従業員のエンゲージメントを高めるため、チッピーが提供するサービス「エングラフ」を「龍宮城スパホテル三日月」(千葉県木更津市)に導入することを決定した。チッピーが5月16日に発表した。今回の導入により、同ホテルでは、スタッフの個性を生かしたサービス力強化と、現場全体のポジティブなエンゲージメントをアップし、再来率向上へつなげていく。
エングラフは、顧客のポジティブな感情と行動データを活用し、従業員の働きがいと顧客への提供価値を高めることで、エンゲージメント向上を支援するサービス。具体的には、エンゲージメント向上のための講習や運用設計支援、集まったデータの分析提供、そしてエンゲージメント戦略の策定・実行伴走サポートなどを通じて、従業員体験(EX)と顧客体験(CX)の好循環を生み出し、企業の持続的な成長を後押しする。

「エングラフ」の概要
ホテル三日月では、デジタル化が進む中でも「人にしかできない仕事」に価値を置き、スタッフ一人ひとりの個性を生かした接客を大切にしているという。これまでもアンケートを通じて顧客の声を現場に届ける取り組みをしてきたが、課題や改善点に偏りがちな傾向があり、良い接客の成功体験や顧客からの喜びの声が現場で十分に共有・活用されていない状況があった。また、成功体験が個人にとどまることでスタッフ間の刺激が生まれにくく、アンケートによる取り組みでは、反応が集まりやすい人とそうでない人の間に差が見えやすく、モチベーションに影響する場面もあった。
こうした課題を解決し、スタッフの個性をさらに生かした接客の質向上と現場全体のポジティブな循環を生み出すため、顧客からのポジティブな声や接客の成功体験を現場全体で自然に共有できる仕組みとして、エングラフの導入に至った。
ホテル三日月では、エングラフについて、顧客からの前向きな声や接客の成功体験をデジタルで可視化し、現場で自然な気づきや学びを生み出していると評価している。ポジティブな声がスタッフに届くことで、それぞれの個性や自信が引き出され、接客の質がさらに高まっていき、前向きな循環が、現場全体に広がっているという。