セブン&アイ・ネットメディア、特権ID管理ツールと証跡監査ツールを導入

NO BUDGET

2025-05-21 07:05

 セブン&アイ・ネットメディアは、セキュリティガバナンス強化のため、エンカレッジ・テクノロジの次世代型特権ID管理ツール「ESS AdminONE」と証跡監査ツール「ESS REC」を導入した。これにより、セブン&アイグループ各社の重要システムの包括的かつ効率的な特権アクセス管理を実現した。エンカレッジ・テクノロジが5月20日に発表した。

 今回の導入により、ESS AdminONEの作業申請ワークフローで承認された作業者のみが、一時的に貸与された特権IDで作業を実行できるようになった。これにより、手作業では困難だった、パスワードの作業ごとの変更も、作業完了後にESS AdminONEによって自動的に行われる。また、本番環境での作業は全てESS RECで記録され、万一問題が発生した場合でも、コマンドなどの画面表示文字列を条件に検索し、動画形式で直感的に操作内容を確認できる。これにより、迅速な原因究明が可能になった。

 セブン&アイ・ネットメディアは、セブン&アイグループのデジタル戦略を支える中核企業として、グループ各社のウェブサイト基盤や顧客関係管理(CRM)戦略、個社ごとの多岐にわたるビジネスシステムの開発・運用を担っている。業務の特性上、各社の重要システムを預かるため、かねて情報セキュリティ対策には注力してきた。その中で、近年巧妙化するサイバー攻撃に対し、特権ID管理と証跡取得のさらなる強化が必要だと判断した。

導入後のシステム構成
導入後のシステム構成

 導入製品の選定に当たっては、グループ会社が利用中のツールを含め複数の製品を比較検討した。特に重視したのは、申請内容と実際の作業に関するトレーサビリティーの確保、そしてOS、データベース、SaaS、ネットワーク機器といった多様なシステムの特権IDを包括的に管理できるかという点だった。検討の結果、コスト、使い勝手、展開のしやすさ、さらに操作履歴をテキスト形式と動画形式の両方で網羅的に記録できる点が評価され、ESS AdminONEとESS RECの採用を決定した。

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