Microsoft Build

マイクロソフト、「Copilot」で「Microsoft 365」アプリの利便性を向上

Sabrina Ortiz (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2025-05-20 16:52

 Microsoftが米国時間5月19日から開催している「Build 2025」では、予想通りAIが中心的なテーマとなった。同社のAI機能「Copilot」には複数のアップグレードが施され、これにより「Microsoft 365」アプリスイートの利便性が大幅に向上している。

 メールの閲覧、整理、返信は、どの業界や職種においても日々の業務に不可欠な作業であるが、手間と時間がかかるのが実情である。この負担を軽減するため、「Outlook」のメールとカレンダーにCopilotの新機能が追加され、一般提供が開始されている。

 Microsoftによると、Outlookは検索結果やメール添付ファイルの要約を生成し、必要な情報を迅速に見つけるのを支援する。この機能は、受信トレイのナビゲーションを高速化するだけでなく、要約によってファイルを開く前に内容を確認できるため、セキュリティも向上する。

 会議の前に、Copilotが議題の要約や、取り組むべきタスクを教えてくれるようになる。これにより、自分で資料を探し回る必要がなくなり、Copilotが自動で準備してくれるため、会議に臨む準備がよりスムーズになるだろう。

 Copilotの応答を編集・共有可能なページに変換する「Copilot Pages」に、アクセスのしやすさを向上させるための新機能が追加された。これらは5月中に一般提供が開始される予定だ。まず、Pagesがモバイル端末で利用可能になり、モバイル端末やウェブからページを作成・編集し、後で再表示することが可能になる。

 加えて、従来のファイル形式が必要な場面には、ワンクリックでPagesを「Word」文書に変換することも可能となる。「Microsoft 365 Copilot」アプリは、Pagesモジュールを介してページのリストを検索およびフィルタリングする作業を容易にする。さらに、ChatとPagesでは、出力オプションとしてインタラクティブなグラフとコードブロックが利用可能になる。

 Microsoftは4月、「Microsoft 365 Copilot Wave 2 Spring」を発表した。このリリースには、企業が承認したブランドガイドラインに沿ったAI画像を生成するためにOpenAIの「GPT-4o」モデルにアクセスできる「Create」機能、Microsoft 365 Copilotアプリ、そしてWord文書や「PowerPoint」プレゼンテーションなど、ワークフローのさまざまな側面をノートブックに追加できる「Copilot Notebooks」機能が含まれている。これらの機能は現在、一般提供が開始されている。

 既存のOpenAIモデルを活用して、より高度な調査やデータ分析ができる「Researcher」エージェントと「Analyst」エージェントは、5月に「Frontier」プログラムを通じて世界中の顧客に提供される予定だ。

 「Microsoft Teams」はこれまでも、開発者がコードを共有する際の共同作業を促進するためにGitHubアプリを提供してきた。今回、Teams向けのGitHubアプリが、より高速で直感的に操作できるよう機能が追加され、アップグレードされた。

提供:Getty Images / DANIEL DORKO / Contributor
提供:Getty Images / DANIEL DORKO / Contributor

この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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