島根銀行は、レノボ・ジャパンの「Lenovo TruScale IaaS」(TruScale)を導入した。業務で使用するハードウェアを従来の「購入・所有」型から、「所有しない」インフラ運用モデルへと切り替える。5月22日にレノボが発表した。
TruScaleは、ネットワーク機器やサーバー、ストレージなどのハードウェアを提供するサービス。レノボ製品のほか提携他社のハードウェアも取り扱う。これにより、ITインフラの構築とIT担当者の運用管理を大幅に削減することが狙い。
島根銀行のネットワークインフラは、段階的に導入してきた数百台の機器によって構成され、保守サポートや機器の更新のタイミングが一致せず、予備機の確保や運用体制の維持に大きな負担がかかっていた。加えて、資産台帳への登録、機器の配置・異動記録の更新といった煩雑なタスクも数多く存在していたという。
今回の導入により、IT機器の調達や保守契約の更新などの管理業務をレノボで完結できるため、IT管理者は、煩雑なタスクから解放され、本来の業務に集中できるようになったという。加えて、資産で持たずに経費処理に切り替えることで、バランスシートの圧縮や固定資産管理の負担軽減にも結びつける。
島根銀行では、業務用端末を「Lenovo ThinkPad」シリーズに移行することも進めており、IT資産管理・運用サイクルを見直しているとのこと。ネットワークインフラにおける機器調達や設計、運用・保守・更新に至るまで、一気通貫で最適化していく計画だ。