創業70周年を迎える鶴雅リゾートは、インフォマートの「BtoBプラットフォーム 受発注」と「BtoBプラットフォーム 規格書」を導入した。これにより、仕入れ業務の効率化と現場・本部の負担軽減につなげている。インフォマートが5月26日に発表した。
BtoBプラットフォーム 受発注は、受発注・請求業務をデジタル化するクラウドサービスである。一方、BtoBプラットフォーム 規格書は、商品規格書情報をデジタル管理し、アレルギーや原産国情報など、食品業界で重要な「食の安心・安全」をサポートするツールとして利用されている。
北海道各地で15の温泉旅館と札幌のレストランを運営する鶴雅リゾートでは、多様な顧客ニーズに応えるため、日々大量の仕入れが発生していた。しかし、発注方法が各現場で異なっており、ファクスや電話による発注、納品伝票の整理などに手間がかかっていた。また、管理本部も仕入れ内容のチェックや請求書の確認に多くの時間を費やし、月次の締め作業が深夜に及ぶこともあったという。
BtoBプラットフォーム 受発注の導入により、仕入れ先の9割以上がオンラインでの受発注に切り替わった。これにより、ファクスや電話での発注に伴う手間やミスが大幅に削減された。さらに、仕入先ごとに異なっていたルールも統一され、従来深夜までかかっていた月次の締め作業が30分から1時間で完了するようになった。
また、BtoBプラットフォーム 規格書の導入は、料理ごとのアレルギー表示の効率性を向上させた。アレルギー原材料の確認が容易になり、ビュッフェのメニューにアレルギー表示の立て札を設置することで、顧客は安心して食事を楽しめるようになったという。
鶴雅リゾート 購買事業部では、今回のシステム導入により、仕入れ業務の一連の流れが明確かつ簡潔になったとしている。人手不足が深刻化する宿泊業界において、システムを活用することで従業員が接客に集中できる環境を整え、高品質なサービスの提供と定着率向上につなげたいと考えている。