NECは5月27日、生成AIなどのAI技術と消費者購買データを活用したマーケティング施策立案ソリューション「BestMove」を発表した。6月16日からクラウドサービスとして提供される。今後5年間で150社への提供と30億円の売り上げを目指す。

BestMoveのコンセプト
BestMoveは、マーケティング担当者が「どのようにプロモーションすれば効果が得られるのか分からない」という課題を解決するものである。これは、市場の顧客を深く分析し、複数の施策案を比較検討することで最適な施策を提示する。顧客分析から施策立案、効果予測までを一貫して支援し、意思決定をサポートする。
BestMoveの特徴として、購買データとNEC独自の消費者属性拡張技術を組み合わせた高度な顧客抽出機能が挙げられる。従来は困難だった、全業種・業態にまたがる顧客の趣味や好みなどの属性を高い解像度で取得可能という。

ディシジョンボードに表示された施策立案結果
同サービスでは、「〇〇が好きな人たち」といった自然言語で顧客クラスターを設定できる。それに加え、NECのAI技術と生成AIを活用することで、質の高い施策を立案し、顧客反応率も推定する。さらに、市場規模、売り上げ、認知、集客などの軸で施策案を比較できるディシジョンボードも提供される。これらの機能に加え、施策立案プロセスを共有するデータベースも構築されるため、経験の浅い社員の育成や生産性向上にも寄与するとしている。
提供価格は1契約当たり月額30万円(税別)から。利用データやユーザー数によって変動する。