パナソニック コネクト、法人向け「レッツノート」発表--互換性確保で、運用管理の負荷も軽減

加納恵 (編集部)

2025-05-27 15:23

 パナソニック コネクトは5月27日、モバイルPC「レッツノート」の法人向けモデルとして「レッツノート SC/FCシリーズ」を発表した。「インテル Core Ultra プロセッサー」を搭載し、AI処理能力を強化している。12.4型モデルのSCシリーズを6月、14.0型モデルのFCシリーズを秋頃に受注を開始する。

「レッツノート SC」
「レッツノート SC」
「レッツノート FC」
「レッツノート FC」

 独自技術「Maxperformer(マックスパフォーマー)」により、インテル CPUのハイブリッドアーキテクチャーの性能を最大限に引き出し、高性能と省電力を両立させるCPU制御と、高性能を維持する放熱設計を採用。プロセッサーに搭載しているAI専用エンジン「NPU」は、ローカル上での簡単なAI処理にも対応するため、AIを有効活用した働き方にもマッチする。

 本体は、米国国防総省制定のMIL規格「MIL-STD-810H」に準拠し、耐衝撃・耐振動試験をクリア。液晶を固定せずに浮かせることで衝撃を逃がす独自の「フローティング構造」に加え、シミュレーションによるビスレイアウトの最適化により、耐久性を大きく向上させたという。

 SCの本体サイズは高さ19.9mm×幅273.2mm×奥行き208.9mmで、重量約919g、FCは高さ19.9mm×幅314.4mm×奥行き223.4mm(重量は測定中)とスリムサイズで携帯性にも優れる。

 動画再生時で約12.7時間、アイドル時に約34.6時間の長時間駆動を実現。CPUの最大性能を制限しバッテリーの充電を優先する「充電優先モード」を搭載することでPC作業をしながら約30分間の充電で約4.6時間の駆動も可能だ。バッテリーパックは充電を段階的に制御し、劣化を軽減することで長寿命化しているとのこと。バッテリー本体は容量アップを実現しているほか、着脱式のため簡単に交換できる。

 SCとFCは、液晶サイズの違いに関係する部品や筐体(きょうたい)部品以外は、各種ハードウェアとインターフェースなどのデバイスドライバを含む全てのファームウェアで互換性を確保しているため、導入時のキッティング作業や検証業務を大幅に削減できるとのこと。互換性を確保した設計により、問い合わせ対応や動作不具合対応など、運用時の保守管理業も軽減できるとしている。

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