静岡県南伊豆町は、業務効率化と住民サービス向上を目指し、自治体向けマニュアル作成・共有システム「Teachme for Public」を導入した。同システムを提供するスタディストが5月28日に発表した。2025年5月より全庁で利用を開始している。
Teachme for Publicは、ステップごとのマニュアル作成、容易な操作性、クラウド上での一元管理、LGWAN対応などが評価され選定された。同町では、IT操作に不慣れな職員でも扱いやすいとしている。
南伊豆町では、職員の異動による業務の引き継ぎに関する課題や、国からの業務移管による職員の負担増に対応するため、業務マニュアルのデジタル化を推進している。なお今回の導入では、デジタル田園都市国家構想交付金を活用した。
今後は、全職員共通業務のマニュアル化から開始し、各部署にコア人材を配置して作成体制を構築していく。2026年をめどに、コンビニでの証明書発行方法や「LINE」での施設予約方法など、住民向けの情報公開も予定している。また住民からの要望を収集し、真に必要なマニュアルを整備する住民参加型アプローチも検討されている。3年間の効果検証期間を経て、段階的に活用を拡大する方針だ。