メールで済ますべきだったビデオ会議に最後まで参加していたくない、と思ったことはないだろうか? こういう場合に、「Gemini」が役に立つ可能性がある。
Googleは米国時間5月20〜21日に開催された「Google I/O 2025」でGemini向けの多くの新機能を発表したが、今回すでに別の新機能を追加しようとしている。28日から、Geminiがユーザーに代わって「Googleドライブ」内の動画を視聴し、要点をメモしたり、知っておくべき情報を見つけたりすることが可能になる。
Googleは5月28日付のブログ投稿で、Geminiを利用して、ユーザーが視聴する必要なく、Googleドライブ内の動画の内容を要約してもらったり、Geminiに質問したりできるようになったことを明らかにした。簡単な要約や重要ポイント、アクションアイテムを得られる、あらかじめ設定されたプロンプトも用意されているほか、自分で考えたプロンプトを入力すれば、聞きたいことを何でも質問できる。
これに先立つこと数カ月前には、「Google Workspace」の「Feature Drop」で、一連のツールに、複数の便利な機能が追加された。具体的には、「Google Meet」で次のステップを自動生成する機能や、Googleの人工知能(AI)動画生成ツール向けのナレーション追加機能、「Google Chat」の「Translate for me」機能の拡張などだ。
Googleは、動画には多くの情報が含まれていることがあり、巻き戻して全部を再度視聴するのが面倒だったり、現実的でなかったりするケースもあると説明した。Geminiのこの機能を利用すれば、ずっと速く、必要な情報を得ることができる。
なお、Geminiにはすでに、PDFやテキストファイル、「Microsoft Word」の書類や「Microsoft PowerPoint」のプレゼンテーション、「Googleドキュメント」のファイルなど、Googleドライブ内のファイルを分析する機能がある。
Geminiに動画を見てもらうには、スタンドアロンアプリやスマートフォンに搭載されているアシスタントではなく、GoogleドライブでGeminiにアクセスする必要がある。まず、Googleドライブのファイルリストにある動画をダブルクリックし、ウインドウの右上に表示されている「Ask Gemini」(星のマークのボタン)をクリックする。
この機能は今のところ、Google Workspaceの「Business」と「Enterprise」契約のうち「Standard」および「Plus」プランのユーザー、「Gemini Education」または「Gemini Education Premium」のアドオンを利用するユーザー、「Google One AIプレミアム」の契約者にのみ提供されている。過去に新機能が発表された際の事例を考えると、この機能についても、数カ月以内にさらに多くのユーザーに提供対象が拡大される可能性がある。

提供:Klaudia Radecka/NurPhoto via Getty Images
この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。