「Google Photos」が10周年--AI編集など写真をより楽しむ10の活用術

Lance Whitney (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2025-05-31 07:00

 Googleは、「Google Photos」の10周年を記念し、モバイルデバイスで写真をより楽しむためのヒントとコツを紹介している。しかし、まずは利用状況に関する統計を取り上げたい。

 同社によると、毎月15億人以上が同サービスを利用し、9兆枚以上の写真と動画が保存されている。ユーザーは毎月3億7000万件以上の検索、2億1000万枚の編集、4億4000万枚の共有をしている。では、以下にヒントとコツを紹介する。

1. AIを搭載した新たな写真編集

 Google Photosは、AIを活用した新しい写真編集機能を搭載している。この新しいエディターは、写真を加工するためのAIによる提案に加え、さまざまな編集ツールを提供する。提案機能を利用すると、複数の効果を適用した写真編集を迅速に行ったり、写真の特定の部分をタップしてその領域の修正に関するアドバイスを得たりできる。

 エディターには、「Reimagine」や「Auto frame」(当初は「Pixel 9」で利用可能)といったツールに加え、明るさやコントラストなどの通常の調整機能も搭載される。「Android」には6月、「iOS」には年内に順次展開される予定である。

2. 二次元コードによるアルバム共有

 アルバムの共有は、従来の共有コマンドに加えて二次元コードでも可能になった。コードを生成すると、近くにいる人とアルバムを共有できる。同機能は順次展開されており、AndroidデバイスのGoogle Photosアプリを最新バージョンにアップデートすることで利用可能になる。

3. 過去の場所を再訪する

 これまで訪れたさまざまな場所で写真を撮影したことがあるだろう。Google Photosでは、それらの実際の場所をバーチャルに再訪できるようになった。コレクションをタップして「撮影場所」を選択すると、全ての写真のサムネイルをスワイプでき、撮影した場所が地図上に表示される。

4. 自然言語による検索

 Google Photosでは、従来のキーワードや用語ではなく、自然言語を用いて写真を検索できる。これはテキスト入力でも音声入力でも可能である。例えば、「動物園にいる羽毛の動物」と検索すると、筆者がこれまでにさまざまな動物園で撮影したオウムやフラミンゴなどの鳥の写真が表示される。

5. 特定の月や年を確認する

 Google Photosの「Best of」シリーズでは、特定の年や月のベストショットが自動的にまとめられ、写真画面上部に表示される。ユーザーがその中から特定のものをタップすると、Googleは音楽付きのスライドショー形式で、その思い出を再現してくれる。

6. 独自の動画モンタージュ作成

 この機能では、お気に入りの写真を集めた動画を作成できる。アプリの任意の画面でプラスボタンをタップし、「ハイライト動画」を選択する。写真を検索または閲覧して含めたい写真を選択すると、選択した写真が音楽付きの短い動画に組み込まれる。

7. 共有アルバムの更新

 共有アルバムは変更が可能であり、その変更内容は共有相手に自動的に同期される。アルバムを開いて編集ボタンをタップするだけで、写真の追加や削除が行える。変更が完了すれば、他のユーザーも更新されたアルバムを閲覧できる。

8. グリッドのカスタマイズ

 メインの写真ページに表示されるグリッドは、さまざまな写真コレクションを表示しているが、これをパーソナライズできる。画面上部の3点アイコンをタップすることで、類似の写真を重ねてスペースを節約したり、「大サイズ表示」「日」「月」の3種類のレイアウトから好みの表示方法を選択したりできる。

9. 表示したい思い出を選択する

 Google Photosは過去の写真を基に「思い出」を生成するが、Googleが選んだ内容に限定されず、表示される「思い出」をカスタマイズできる。

 プロフィールアイコンをタップし、「フォトの設定」→「ユーザー設定」へと進み、「思い出」を選択することで、特定の人物やペットを非表示にしたり、非表示にする期間を設定したりできるほか、日時やテーマに基づいて思い出を表示するかどうかを変更できる。

10. ストレージの空き容量を増やす

 Googleの無料プランでは、写真、動画、ファイル、ドキュメント、メールなど、全てのデータで15GBしかストレージ容量がないため、多くの写真や動画がこの割り当て容量を占有してしまう可能性がある。

 ストレージ容量を確保するには、プロフィールアイコンをタップして「このデバイスの空き容量を増やす」を選択し、提案された容量を解放するボタンをタップするとよい。これにより、Google Photosアカウントに既にバックアップされている写真や動画が削除される。

提供:Google / Elyse Betters Picaro / ZDNET
提供:Google / Elyse Betters Picaro / ZDNET

この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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