日本総合住生活が、SAPのクラウド人事ソリューション「SAP SuccessFactors」を採用した。人事領域におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進する。SAPジャパンが5月30日に発表した。導入プロジェクトはT4Cが支援する。
60年以上の歴史を持つ日本総合住生活は、多様な職種の従業員を抱え、人事制度も多岐にわたる。従来、個別に開発した複数のシステムで運用してきたが、法改正や制度変更に伴うシステム改修により、柔軟性や汎用(はんよう)性の低下が課題となっていた。そこで、新たな人事給与システムへの刷新を検討し、SAP SuccessFactorsの採用に至った。
SAP SuccessFactorsは、多様な人事規定や日本の法要件への柔軟な対応、豊富な導入実績、ベンダー中心のサポート、AIを活用した機能拡張の容易さなどが評価された。
日本総合住生活は、既に採用を決めている「SAP S/4HANA Cloud」と合わせて、デジタル技術やAIを活用した業務効率化を進める。人事業務においては、人事制度の見直しや業務プロセス自体の刷新も視野に入れ、全社的なDXを推進する。
今後は、導入パートナーのT4Cによる導入支援や運用サポート、利用範囲の拡張などを進め、事業環境の変化に迅速に対応できる柔軟な運用体制を整備し、中長期的な運用コストの最適化を目指す。業務のデジタル化を通じて、従業員がより価値の高い業務に集中できる環境を実現し、企業の持続的な成長を支える基盤を構築するとしている。