日立ヴァンタラは5月30日、AIワークロードに対応する次世代プロセッサー搭載サーバー「HA8000V Gen12」の販売を開始したと発表した。GPU搭載モデル「HA8000V/DL380a Gen12」は、高性能なダブルワイドGPUを最大8枚搭載可能だ。また、「HA8000V/DL380 Gen12」と「HA8000V/DL360 Gen12」は、ワット当たり性能と幅広いワークロードでの平均性能が最大40%向上した最新プロセッサーを搭載する。これにより、企業のデータ利活用を強化する。

「HA8000V Gen12」の概要

販売開始時期
生成AI向けには、GPU搭載モデルのGPU搭載可能枚数が前機種の2倍となり、大規模言語モデル(LLM)の推論処理性能は最大1.9倍に向上した。最新の「インテル Xeon 6」プロセッサーの採用により、小規模な生成AIモデルに対するプロセッサー性能も向上している。
最新プロセッサーの採用により、サーバーの導入・運用コストを効率化し、総所有コスト(TCO)を削減する。以前のモデルからの置き換えでは、サーバー台数を5分の1に集約できる。プロセッサーのワット当たり性能も最大1.58倍に向上し、サーバーの消費電力削減に貢献する。従量課金・定額課金が可能なITサービス群「Hitachi EverFlex」を利用することで、初期投資を抑えたシステム導入も可能だ。
さらに、システム管理者の負担を軽減する「安定稼働支援サービス」を無償で提供する。構成情報の見える化や定期点検により、サーバー機器管理の負担を減らし、障害を予防し、ハードウェアの安定稼働を実現する。オプションとして、オンサイト保守やファームウェア更新などのプロアクティブなサポートも提供する。
なお、GPU搭載モデルは、AIインフラとソリューションのポートフォリオ「Hitachi iQ」としても提供される。