「YouTube Shorts」が「Google Lens」と連携--動画内の検索がより簡単に

Webb Wright (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部

2025-06-02 07:37

 「Google Lens」が「YouTube Shorts」で使えるようになり、動画の中の対象について詳しい情報をすぐに調べられるようになる。今後数週間のうちにベータ版として提供される見通しとなっている。

 例えば、YouTubeのモバイルアプリでショート動画を見ているときに、家に飾りたい植物を見つけたとする。その場合、画面をタップして動画を一時停止し、画面上部のメニューから「Lens」を選ぶ。そして、植物の周りを円で囲むと、関連するリンクや画像が表示される。また、有名なランドマークの画像をタップするだけで、その都市に関する情報を得られる。

 Lensの検索結果は、YouTubeアプリ内で直接表示されるため、Google検索ページに移動する必要がない。動画の視聴に戻るのも簡単だ。

 YouTubeのウェブサイトによると、同機能は生体認証データを使用しないため、ショート動画に登場する大半の人物についてのウェブ検索結果は表示されない。ただし、注目すべき公人に関する情報をLensが表示する「可能性はある」とされている。

 初期のテスト段階では、検索結果に広告は表示されない。同機能は現在、アフィリエイトのショッピングリンクや有料の商品プロモーションを含むYouTube Shortsでは利用できない。

 Google Lensは2017年に登場し、画像の中にあるものを見分けたり理解したりするために、機械学習技術を使っている。その後、「Google Photos」に統合され、最近ではAIチャットボット「Gemini」とも連携するようになった。

 2024年初め、Googleは「Circle to Search(囲んで検索)」という新機能を発表した。これは、画像の中で気になるものを指で丸く囲むと、それに関連する情報をすぐに検索できるというもの。同機能は、YouTube ShortsとGoogle Lensの新しい連携の中心的な役割を果たしている。これらの取り組みは、アプリを切り替えずに、スムーズに情報を手に入れられるようにするという同社の大きな戦略の一環である。

提供:SOPA Images / Contributor / Getty Images
提供:SOPA Images / Contributor / Getty Images

この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

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