ゲームをしていて、どう動けばいいのか分からなくなったり、操作の仕方を思い出そうとして必死になったりすることはないだろうか。「誰か教えてくれたらいいのに……」と思ったこともあるかもしれない。でも、もう心配はいらない。AIがその手助けをしてくれる。
Microsoftは先ごろ、「究極のゲームの相棒」として紹介するAIチャットボット「Copilot for Gaming」のベータ版を公開した。
同機能はまだ開発中だが、ユーザーが特定のゲームや自分のプレー全体について、テキストや音声で質問できる。それに対し、AIが役に立つヒントやアドバイスを返してくれる。
Copilot for Gamingは、ゲームの戦略を考えるアドバイザーと、上達を助けてくれる家庭教師のような存在だといえる。プレーヤーがゲーム中にぶつかるさまざまな問題を一緒に乗り越え、時間をかけて全体的なスキルアップをサポートしてくれる。
Copilotは、テキストや音声での質問に答えるとき、ユーザーの「Xbox」のプレー履歴を参考にしながら、必要に応じて「Bing」の検索機能を使って関連する情報も集める。
他のCopilot機能と同じように、Microsoftはこの新機能を「時間のムダを減らすためのツール」として紹介している。例えば、「Minecraft」で剣の作り方を思い出すのに10分かかるような場面でも、Copilotがすぐに教えてくれるため、その分、もっと楽しくてやりがいのあることに集中できるというわけだ。
Copilot for Gamingのベータ版は現在、米国、オーストラリア、ニュージーランド、日本、シンガポールなど、複数の地域で使えるようになっている。対象地域では、「iOS」と「Android」のXboxアプリを通じて利用できる。詳しい地域の一覧は、公式サイトで確認可能だ。
Microsoftによると、今後さらに多くの地域で使えるようにする予定。Androidユーザーは「Google Playストア」からアプリを直接ダウンロードできる。一方、「iPhone」などのユーザーは、Appleの「TestFlight」サービスを利用する必要がある。
Copilotはもともと「Bing Chat」という名前で2023年初めに登場した。Microsoftはこれを、ユーザーの情報を覚えたり、「Word」や「Excel」などの同社製アプリをスムーズに使えるようにしたりして、人の作業効率を高めてくれるAIアシスタントと位置付けている。
Copilotは、「ChatGPT」にも使われている「GPT-4」という大規模言語モデル(LLM)をベースに構築されている。Microsoftは2019年からOpenAIに多額を投資している。

提供:Microsoft
この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。