アクセンチュア、異なるAIエージェントを連携させる「Trusted Agent Huddle」を発表

ZDNET Japan Staff

2025-06-02 13:42

 アクセンチュアは6月2日、ITベンダー各社などのAIエージェントを連携させる「Trusted Agent Huddle」を発表した。標準的なAIエージェント連携プロトコルを使用するほか、独自アルゴリズムでAIエージェントのパフォーマンスも評価できるとしている。

 Trusted Agent Huddleは、同社のAIプラットフォーム「AI Refinery」の一部になり、AdobeやAmazon Web Services(AWS)、Databricks、Google Cloud、Meta、Microsoft、NVIDIA、Oracle、Salesforce、SAP、ServiceNow、Snowflake、WorkdayなどのAIエージェント同士をセキュアに連携させるという。

 業界標準のAIエージェント連携プロトコル「Agent2Agent」(A2A)と「Model Context Protocol」(MCP)などを用いており、企業は特定部門やシステム内に閉じたプロセスではなく複数部門やシステム横断でのより広範な業務プロセス全体をAIエージェント連携で変革できるとする。独自アルゴリズムによるAIエージェントのパフォーマンス評価で、効果的な連携を可能とし、将来的にAIエージェントの信頼性スコア開発に向けた基盤にもなると説明している。

 さらに、既にクラウド上で自社AIエージェントを保有する企業では、既存AIエージェントの機能を維持して、AI Refineryプラットフォームにより新たなAIエージェントの構築もでき、4月に発表した「AIエージェントビルダー」で、ビジネス要件の変化に応じたAIエージェントの適応も可能という。

 同社 執行役員 AIセンター長の保科学世氏は、「AIエージェントの発展は著しく、多くの業務でその活用により大幅な効率化と高度化をでき、企業はAIエージェントを大量に構築する必要に迫られている。このような中で特定サービスに依存せず最適な技術を用いて迅速にAIエージェントを構築できるかどうかが問われている。今回発表のサービスにより、企業がAIエージェントの能力を最大化し、企業全体の変革を推進する一助となることを願う」とコメントした。

 同社によれば、物流大手のFedExがアクセンチュアおよびNVIDIAと、今回のTrusted Agent Huddleを採用している。FedEx 最高変革責任者のSriram Krishnasamy氏は、「Trusted Agent HuddleによりさまざまなプラットフォームのAIエージェントが1つのチームとして連携する環境を実現し、これによりFedExは、サプライチェーン全体で情報を円滑に活用・調整し、イノベーションを加速させることができる」と述べている。

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