日本ヒューレット・パッカード(HPE)は6月3日、無停止型サーバー「HPE Nonstop Compute」の新製品を発表した。エントリーモデル「HPE Nonstop Compute NS5 X5」とハイエンドモデル「HPE Nonstop Compute NS9 X5」が追加された。
NS5 X5は「Intel Xeon Bronze 3400」シリーズプロセッサー、NS9 X5は「Intel Xeon Gold 6400」シリーズプロセッサーを搭載する。両モデルともメモリー容量が2倍になり、1ノード当たり最大8TBをサポートする。NS9 X5は、ネットワーク帯域幅が2.5倍となり、32Gbのファイバーチャネル接続にも対応した。
また、NS9 X5は、過去2世代のHPE Nonstop Computeソリューションとクラスター化できる、新しいサーバーを多世代のコンピュート構成にシームレスに追加できる。OSのアップデートも実施し、多要素認証(MFA)のサポートを加えたことで、SOC2監査手順への準拠、PCI DSS(Payment Card Industry Data Security Standard)、GDPR(一般データ保護規則)、HIPAA(米国における医療保険の相互運用性と説明責任に関する法律)への対応を支援する。
HPE NonStop Computeプラットフォームは、中断なく稼働するシステムを必要とする事業を支えるために設計された。例えば、あるレンタカー会社では、1日に8万件の予約処理に利用している。また、金融サービス分野では、世界のフルサービスリテール銀行上位10行のうち6行が、クレジットカード、高ボリューム決済、現金自動預け払い機(ATM)機能、コアバンキング機能の処理にHPE NonStopを採用しているという。
NS5 X5とNS9 X5は、6月3日からスタンドアロンのほか、「HPE GreenLake」によるas a Serviceモデルで提供される。